ニホンミツバチ用重箱式巣箱の図面
このページでは日本ミツバチ用の重箱式巣箱の図面を紹介しています。
実際に作った巣箱楽天 の図面楽天 もあります。ページ下のリンクを辿っていただくと、さらに別の巣箱の情報も得られます。
ここで紹介するものは、「日刊農業新聞」に掲載されていたものをちょっとアレンジして作ったものです。
日本ミツバチ用重箱式巣箱の簡単な図面
写真を元に、下の図をおこしました。
上の図は重箱1個分の図面です。幅140mm厚み25mmの板を長さ240mmと340mmにカットします。3つ空いているφ10の穴は、蜂の出入り口です。
それぞれの板には深さ10mm、φ10mmの穴をあけておきます。組立後、この穴に竹の棒をおしこみます。この竹には蜂の巣を支える役割があります。箱 の角の1方が突き出しているのは、釘を打ったときに板の割れを防止するためです。
4つ作って、下の図のように重ねて使います。上蓋の上には波板とブロックを載せます。
斜視図で書くと下のようになります。
巣箱をあらかじめ作っておき、日本ミツバチ楽天 の分蜂群を捕まえたら、上蓋を開けて群を入れ、蓋を閉めます。 気に入ってくれれば、上の方から巣を作っていってくれます。巣が十分に大きくなったら、上の箱をとりあげて採蜜します。 ミツバチは巣の上の方に蜜を貯める性質があります。とりあげる前には、針金等でとる箱の下部を切断しておきます。
採蜜の終わった箱は、一番下に置きます。こうして重箱を徐々に上に上げ、循環させて使います。
写真一番手前が実際に作った巣箱。営巣群の隣において分蜂を待っているところです。
後ろの方に並んでいるのは西洋ミツバチ用の巣箱と、丸太で作った巣箱です。
巣門から出入りする日本ミツバチ。
この巣箱は底の掃除が難しい
この巣箱で2年ほど飼っている人がおり、「巣箱が一杯になったから継ぎ足したいので手伝ってくれ」と頼まれ、 巣箱を持ち上げたときに撮影したのがこの写真。
巣箱の底に使っているコンクリート板です。泥のようなものが大量に沈殿していました。 画像では判りませんが泥中には大量の蛆虫が蠢いていて、泥全体が小刻みに波打っています。 まさに目を疑う光景でした。巣底の掃除をまったくしなかったことと、底がコンクリートで水分が逃げづらかったのでこうなったようです。 同じ構造の巣箱で、底板が木製の巣も開けてみましたが、ゴミが溜まっているだけでこれほどひどくはありませんでした。
日本ミツバチはこまめに巣底の掃除をすることと、掃除しやすい巣箱を使うことが肝要のようです。
日本ミツバチ用巣箱の図面、ほかにもあります
日本ミツバチの巣箱の図面は他にもありますのでご覧ください。全て私のページ内リンクです。
吉田式巣箱:ネットで見つけた100年前の養蜂書に出ていた巣箱を再現したもの。日本ミツバチの巣枠式巣箱
吊り下げ式巣箱:近所の養蜂家の方にいただいた巣箱を図面化。実際には作っていません
観察巣箱:観察できるように背面をガラスにした巣箱
重箱式巣箱:巣箱の各部名称と機能の解説です。
重箱式巣箱図面をPDF形式でダウンロードできます(このページで紹介したものとは別の図)。
最終更新日: 2018-04-17 09:42:19