秋田県のミステリー怪物の足跡
羽後の国(秋田県)での出来事。ある村の話。この村は以前は大きな村であったが、だんだんに廃れてしまい、今では見る影もないほど小さな村となっている。
この村には小さな村が一つある。この村での怪奇な事件。
この村の住人はすべて、死ぬとこの寺に葬られるのであるが、死人を埋めると必ずその晩のうちに墓があばかれて死体がどこかへ消えてしまっているのだ。
一人の死体が消えた後、そのあとは埋めると必ずなくなってしまう。住職が苦心して散々探すのだけれども、とうとう見つからない。
手がかりが全くないため、埋葬後、周囲に火を燃やすことにしてみた。しかし、いつの間にか火は消され、死体はまたもや消えてしまっている。
番人を置き、監視させたが、それでも消えてしまう。
考えぬいた挙句、死体の周囲に灰を播いておくこととした。
朝になってみると、死体は消えておらず、なんとも恐ろしい足跡だけが残されていたという。
この足跡を見つけてのち、死体の消えることはなくなったという。
足跡の形からして、その物の正体は怪鳥であろうとのことであるが、真否のほどはわからない。
最終更新日: 2014-08-01 05:42:27