初心者用の日本ミツバチ飼育巣箱の作り方1
前回、日本ミツバチの巣箱の図面をUPしたところ(こちら)、
「電動工具が無いから作れない」というごもっともな意見をいただきました。
前回は自分なりに持っているものを使って一番良い巣箱楽天 を作ったつもりなのですが、見方によっては独りよがりなもので、図面楽天 を公開しても利用してもらえなければ価値がありません。
では誰でも作れる巣箱を考えてみよう、ということで設計してみました。
こんな巣箱を作ります。【おばあちゃんでも作れる】巣箱を目指しました。
ほとんど金槌だけで完成するので「トンカチ巣箱」と名付けました。
作るのは簡単なのですが、機能的にはいろいろ犠牲にしています。
この実際に作っているページは(こちら)。
併せてお読みください。
巣箱作りの事前準備
木材はホームセンターで購入/カットしてもらいます。近くのホームセンターで、1×4(ワンバイフォー)
と1×6(ワンバイシックス)の木材楽天 を販売していて、かつ木材のカットをしてくれるところを探します。
私の近所では3店のうち1店だけがこの条件に当てはまりました。年中あるわけではなく、季節によって入荷したり(GWころのDIYシーズンとか)する場合もあるようです。
もし、この条件に合うホームセンターが無ければ...潔く諦めましょう。
巣箱つくりに必要な工具
基本的に必要なもの:金槌、ペンチ、定規
あると便利なもの:ボール盤、電動ドライバー、電動ドライバー用+ドライバと錐、ニッパー、ラジオペンチ、曲尺
「簡単に作れる」の意味には2通りあると思います。簡単な工具でもできる。と、もう一つ、作業が容易。
前者であれば基本的に必要な工具、後者であれば推奨工具を使うことをお勧めします。
苦労したくないのであれば、迷わず推奨する工具を準備しましょう。
電動ドライバーはそれほど高価ではありませんし、比較的安全な電動工具でもあります。
巣箱の材料の購入
ホームセンターを見つけたら、木材を買ってカットしてもらいます。木材はよく吟味して反りや捩れ、節のなるべく少ないものを選びます。
ホームセンターでは、木材は一度に大量に入荷します。お客さんは良い物から購入してゆくので、入荷から時間が経つと悪いもの、曲がっていたり節だらけだったりというものばかりになっています。
こんなときは次の入荷を待つか、他のホームセンターをあたるとよいでしょう。
買ったらカットしますが、下の図の木取り図を印刷して店員さんに手渡せばカットしてくれます。
カット寸法222mmと232mmが混じっていて間違えやすいので、紙を渡すときに一言いっておきましょう。
私の場合は間違えられてしまい、後から気付いて後悔しました。
ホームセンターでは他に下記の材料を買っておきます。
足りない工具も購入しておきましょう。
釘(又はコーススレッド):38mm
又釘:19mm
釘はある程度錆びる亜鉛めっきのものが良いと思います。釘は錆びることで木材に食い込み、締結力を増します。
ステンレス製は錆びないので抜けやすいです。(スクリュー釘ならOK)
コーススレッド(木ネジ)もステンレス製は初心者向きではありません。軸が他に比べて太いので、下穴を開けないと作業しずらいでしょう。
針金:錫か亜鉛めっきのもの直径0.7mmくらい。
針金の材料は、銅は有毒なので避けます樹脂の紐はミツバチに噛み切られるので使えません。
部材の確認
カットしてきたら、部材を確認しましょう。紛らわしい長さの物もありますから、間違って使わないように、部品ごとに分けて置いておくと良いでしょう。
上の木取り図でカットすると、部品ごとに下記部材があるはずです。
ミツバチ巣箱、底箱の組み立て
底箱はこんな形をしています。
まずは部材、底箱1と底箱2を釘で留めます。
底箱1と2の重ねる寸法は下のようになります。両脇は均等にとり、上は29ミリにします。
両脇は大体でもかまいませんが、29ミリは重要です。
出来上がりの巣門の高さが29-19(板厚み)=10ミリとなるためです。
巣門は、蜜蜂が出入りするために6ミリは必要です。今回はちょっと高めに10mm高さをとりました。
これを二つ作ります。
次に底箱3と4を接合します。
このとき、29mmの寸法側が同じ向きになるように注意しましょう。
底箱3と4では合わせる面が違うので、これにも注意してください。
これで底箱が出来上がりました。
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最終更新日: 2019-04-03 08:29:04