「吉田式巣箱」の製作:巣枠編その2
以前設計した100年前の日本ミツバチの巣枠式巣箱「吉田式巣箱楽天 」を実際に作ります。今回は巣枠編その2です。
(「吉田式巣箱」は国会図書館で見つけた100年前の本に載っていた巣箱です。この本を元に図面を起こし、当時の巣箱を再現しています)
上桟は前回(こちら)を作ったので、今回はその他の部分を作ります。
日本ミツバチの巣枠式巣箱、巣枠の図面
巣枠の製作作業
まずは材料を準備。杉板、厚み6分(12mm)、幅6寸(180mm)、長さ1間強(2m)1枚です。
規格材なので10枚2000円くらいで売っています。
リフォーム用にたくさん買ったおいたものから節の少ない物を選びました。
それではさっそくカット。今回は丸ノコと直角定規を使って切りました。ちょっと精度が出ず、
2mmくらい誤差が出てしまいました。
300mm×4枚、237mm×2枚をカット。
テーブルソーを使い、幅24mmにカット...待てよ、上桟は33mmに対し30mmを使ってしまったから、
24mmでは隙間がなくなってしまう。ってことで急遽寸法変更。21mm幅で切ることにしました。
今回はカット幅が狭いので、こんな風に切りました。
木材の右端を右手で支え、左で冶具を持ち、押さえながらゆっくり前に押し出します。
作業は単純で、作業はすぐに終わりました。
釘を打つ前にした穴を明けておきます。下穴が無いと、材が割れてしまったり、打ち損じてしまう場合があるので、
時間をかけても明けておきましょう。ドリル歯は釘より若干小さい径にしました。上桟に打ち込む側の下穴は、斜めに
明けました。
釘を打って組み立てます。釘は32mmを使ってみましたが、大きすぎる感じがしたので25mmに変えました。
巣枠の完成
これで大体出来ました。巣箱に入れたときに巣枠の下端どうしの隙間を確保するため、
厚さ6mmの板を付けます。あれ?図面楽天 では9mmになってる。しまった読み違えてしまった!
でも出来てしまったので良しとしましょう
先ほどの残材をカットして厚み6mmの板を切り出します。
細工用の歯の小さいノコギリで裁断、15mmの釘を使って止めました。
これで巣枠完成!今回はスムーズに作業できました(一部寸法間違えたけど)。
作業時間は準備、後片付けを含め、2時間ほどでした。工作室があるともうちょっと早くできるのかな。
前の作業はこちらとこちら
次回は架台と屋根の製作をします。お楽しみに。
最終更新日: 2018-01-26 11:18:05