「吉田式巣箱」の製作:巣枠編
前回は巣箱を作成しましたが、今回は巣枠の上桟部分を作ります。
吉田式巣箱・巣枠の図面
吉田式巣箱・巣枠の形状
本には、部品24に断面が三角の棒27を貼り付けるとありますが、耐久性に問題がありそうなので、今回は24,27を一体構造に変更することにしました。
今日はこの部材だけを作ります。
なぜ、巣枠の上端が三角の断面になっているかというと、ミツバチが三角の頂点(設置状態では一番下側の稜線になる)を起点に巣を作り始めるためです。帳h\点が枠の真ん中にあるので、巣も枠の真ん中に作られます。
この三角形状はトップバーハイブ(Top bar Hive)という巣箱楽天 でも用いられている構造です。
吉田式巣箱・巣枠上桟の作りかた
まずは木材の購入。
断面3cm角の角材をホームセンターで購入し、
あらかじめ300mmの長さに切ってもらっておきました。
2mのものを二本買って12本取れました。
上桟ミミ部分のカット
ここから家での作業。
まずは耳の部分を作ります。
最初に縦の切込みを入れます。角材を縦に持って固定するのは
難しいので、冶具を作っておきました。
浅い溝に角材をはめ込んで、テーブルソーの歯に通します。
これで縦の切込みが入りました。
今度は横に切り込みを入れてミミを切り落とします。巣箱を作った時の残材を冶具に使い、
直角を出して切りました。
はい、ミミが切れました。
同じ作業を繰り返し、全部のミミをカット。
上桟三角部分のカット
さて、ここからが問題の斜めカットです。
このために冶具を考えておきました。
ホームセンターで購入した三角の角材をベニア板に貼り付けたものです。
これを
テーブルソー
楽天 にガムテープで固定して、いよいよカットです。
この切り方が初めてなのと、歯がカット材に近いのでかなり緊張して切りました。
材は手ではなく、木片を使って押し、手が歯の近くにゆかないように気を付けました。
両面カットして、きれいな三角断面ができました。神経を使ったので、これだけ切るのでも大変疲れました。
上桟の完成
カットを延々と繰り返し(緊張感の持続に苦労しました)12本全てを無事、加工できました。
めでたしめでたし。
ではさっそく、この前作った巣箱に載せてみます。
本の記述では、枠の幅1寸(33.3mm)でしたが、30mmの角材で作ったので隙間が空いてしまいました。
しかし、ちょうどもう一枚がピッタリと収まったので11枚箱になりました。
今回の巣箱作成ではこのページをごらんになった方が同じように作れるよう、詳しく書いてみました。
続編は以下です。
吉田式巣箱
最終更新日: 2018-03-30 08:25:13