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布生地を織布工場から格安で購入した話

織布工場へ工場見学に行ったら、「B反なら格安で譲るよ」と言われて購入したときの話です。
迷惑をかけるといけないので工場名は明かしませんが、趣味とか試作でたくさんの布生地を使う人の参考になるかと思い、顛末を書きます。

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B反とは

規格内に収まった布は正反と呼ばれ、普通に流通するそうです。
規格外になったものは、その度合いによりB反、C反と呼ばれ正規の流通経路には乗らないそうです。
B反生地

布を織ってゆく途中で糸が切れたりすると、その部分が欠陥部位になります。欠陥部位を加点式で加えてゆき、1反の中である点数を超えると規格外になるそうです。
欠陥の種類により、点数が違うそうです。また、点が基準以上になった時点で巻取りを止めるため、B反品の長さは正規品の50m以下、20mなんて言うのも出てくるそうです。
特注品では、色が注文とあっていないだけでも規格外になるそうです。

B反の販売

規格外品はどうするのか、詳しくは聞けませんでしたが、処分するルートはあるようです。
小さな事業所などに卸しているようですね。
なので、織布工場に出掛けて行って、「売ってくれ」といっても、恐らく売ってくれないでしょう。
私が購入できたのは、恐らく、「面白いことをしている人だ」と気に入って声をかけてもらえたためだと思います。
私が購入した生地は、製造原価が600円/mくらいはするものです。これを200円/mで譲っていただけました。
工場側から見ると、商売ではないようです。「倉庫の奥の方にあるので、手が空いた時に出してくるので、出てきたら連絡する」と言われました。
出てきたら、自分で工場まで取りに行きます。配送とかはしてくれません。
もちろん、切り売りはありません。最低1反50mを購入することになります。

工場見学に行くには

ではこうした規格外の布を手に入れるにはどうしたらいいかというと、私のような一般の人には工場見学に行って直接尋ねてみるくらいしかなさそうです。
私が取引した会社のHPを見てみましたが、「規格外の布を安く売ります」などとは書いてありませんでした。
といっても、工場見学は、個人で申し込んでも受け入れてくれるところは少ないと思います。
私が参加したのは、県の主催の研修で行ったものです。こうした工場見学があれば、参加してみる価値はありそうですね。

B反の品質

規格外品なので、物によると思いますが、私の購入した布はとても良いものでした。
布地の品質

欠陥のある部位には赤いタグが付いているのですが、購入したものには3ケ所しかついていませんでした。巻いてあるので欠陥を見ていないのですが、
もしかしたら、大きな欠陥なのかもしれませんが、そうだとしても使えないのは3ケ所だけで、他の部位、50mの大半は普通に使えます。
布地の欠陥部位タグ

大量生産であれば、欠陥部位を避けることで効率が大きく下がってしまうでしょうが、私には関係ありません。大変良い買い物をしたと思っています。
購入する布の種類なのですが、倉庫に存在する規格外品の中からしか選べないので、当然限られてきます。 「どんなものが欲しいですか」と尋ねられたので、「薄めのデニム」と答えたところ、2つを提示されました。その二つのうちの一つを選んだのですが、詳細は購入してみないとわかりません。
購入してみたら、W幅(1450㎜)ののもので、大変お得でした。
逆に幅の狭いものに当たることもあるでしょうし、実際に色を見て選ぶとは不可能なので、受け取ってから「これじゃなかった」ということになるリスクはあります。
単純に安く手に入るから、という理由で購入するのはやめた方が良さそうです。

最終更新日: 2020-01-20 08:34:44

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Author: Tomoyuki Ito

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