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E型肝炎体験記

珍しい(?)E型肝炎ウイルスに感染してしまい、2週間ほど寝込みました。
現在は完治して普通に生活しています。せっかくなので体験談を残しておこうと思います。

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E型肝炎とは

BとCは有名ですが、A、D、Eもあるのだそうです。罹患してから初めて知りました。
AとEは症状がよく似ていて、風邪のような症状が出るそうです。Aは主に牡蠣などから感染、Eは野生動物を生焼けで食べると感染するそうです。
下の写真は、おそらく感染したであろうバーベキューの様子。
豚の丸焼き

慢性化はせず、治れば体内からウイルスもいなくなります。

症状の経過

1日目
なんだか最近疲れがたまったと感じてはいたのですが、普通に畑で作業したり、昼にジョギングをしたりしていました。
思い起こすと、昼のジョギングの時、いつもより疲れたと感じてはいました。
夕方から突然発熱。以降38度程度の熱が続きます。
2日目
全く動けない状況。トイレに行く以外起き上がれず。食事ものどを通らない。
尿の色が濃いことに気づく。後から考えると、この時すでに黄疸が出始めている。
3日目
朝若干熱が下がったようで動けるようになったのでかかりつけの内科に行く。風邪薬をもらって帰る。
4,5日目
寝て過ごす。風邪薬は全く効かない。38度の熱が続く。食事はほとんどできない。
6日目
症状が改善しないので再び受診。点滴をしてもらうが大して症状変わらず。
ほかのウイルス感染の疑いがあるため、血液を採取して検査してもらうことに。
夕方、寝ていると内科医から電話があり、肝臓が悪いのですぐに入院するようにとの指示を受ける。
近所の人にお願いして車に乗せてもらい、指定の病院の救急外来に入る。先生からは紹介状をFAXで送ってもらう。
病院での血液検査でも異常が確認されたため入院。とりあえずはICUに入る。
点滴開始。
7日目
腹部の超音波検査、CT撮影、採血を行い、内科の病室に移動する。
肝臓の働きをよくする注射を2回受ける
足と手に発疹が出る。
8日目
発疹を見てもらうために皮膚科を受診。病室から歩いて行ったが、結構つらかった。
発疹はすでに収まっていたけれども、自分の腹が黄疸で赤黒く変色しており、非常に驚く。
下の写真はその時の写真です。スマートフォンでなんとか撮影したのですが...普通の肌色に写ってますねぇ。ほんとはもっとひどい色だったのですが、カメラが自動補正してしまったようですね。
黄疸の出た腹

熱が37度まで下がる。
昼から食事開始。夕方点滴終了。
ご飯は休憩を取りながら汗をかきつつ食べる。何とか完食。食べるようになって体調も良くなる。以降体調は徐々に回復してゆく。
腕から点滴の管が外れたので、数日間着ていた下着を変える。すっきりした。
9日目
朝採血しただけで、治療は特にない。
寝ていると気分が良いが起きて歩くとつらい。微熱(37度くらい)がある。
シャワーを浴びる。改めて自分の体に黄疸が出て全体的に赤黒くなっていることに気づく。熱が出て食事もとれなかったためだいぶ痩せた。
食事は3食完食。頑張って食べた。
B、C型肝炎の検査は陰性、自己免疫、薬やサプリメントも原因でないとのこと。E型肝炎が疑われ、検査しているが、まだ結果が出ていないとのこと。
10日目
体温が36度半ばくらいまで下がり、気分もよくなった。小説を読んで過ごす。
病院内に図書館があるので、借りてきた。
皮膚科を受診。もう発疹は全くない。
そのほかの治療はなく、安静にして過ごす。
11、12日目
週末の土日。院内も閑散としている。
体調は徐々に良くなって、日曜日はほんの少しだるさを感じるくらい。
廊下を歩いたり、椅子に座ったり立ったりを繰り返して、少しづつ運動を始める。
日曜日に医師が来て、「月曜日血液検査をして、良ければ退院しましょう」ということになる。
13日目
朝血液検査。昼頃結果がでて、肝臓の状態が良好なので退院が決まる。
夕方、妻が仕事帰りに寄ってくれて、連れて帰ってくれる。
E型肝炎の検査結果は退院に間に合わず(外注に出したのだそう)。結局原因不明で治療を行わないまま、回復してしまったので退院という流れ。
退院後
体が弱っていて、なかなか通常の生活に戻れず。

入院治療

入院当初に点滴をして、2回ほど肝臓の働きを助ける薬(詳細はよくわからない)を注射してもらいました。
点滴は単に水分と栄養分を補給するもので、1日ほどでとれました。
その後は特に治療はなし。単純に安静にしているだけで回復しました。体内の毒素を分解することも肝臓の役割ですが、薬自体、肝臓から見ると毒素なので、薬を使うことは肝臓に負担をかけることになるのだそうです。
それだから投薬がなかったのかもしれませんが、採血をしながら、回復に向かっていることが分かったので特になにもしなかったのかもしれません。
入院期間は8日間。費用は15万円ほど支払いました。高額医療で帰ってくると思いますので、年末にほかの医療費もまとめて申請する予定です。

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肝臓の自覚症状

よく肝臓は沈黙の臓器といわれ、自覚症状がないとされますが、思い起こしてみると自覚症状はありました。働いていないのに「疲れた」と感じ、休んでも疲れがとれませんでした。
日記を読み直してみると...
熱の出た(夕方)当日の昼ころ、いつも30分ほどジョギングしいているのですが、後半ヘトヘトになりました。
前日。15時ころ疲れて昼寝。気づいたら夜で、その後夕食を食べてまたすぐに寝ています。日記には「疲れが出た」と記述。
それ以前は普通に生活していますが、6日前には午前中に仕事を切り上げて午後を休みにしていますので、おそらく熱の出る1週間くらい前から「なんだか最近疲れたなぁ」と感じていたようです。
おそらく1週間頃には肝臓のほうは大分ダメージが出ていたのだと思います。

原因

あくまでも推測なのですが、熱を出す25日前のバーベキュー会で食べたイノシシの肉が原因なのだと思います。
上の写真で子豚の丸焼きが写っていますが、ほかにも網焼きでイノシシを焼いていました。
「焼けたよー」と言って友達が皿に肉を載せてくれたのですが、まだ焼き足りない感じだったのを食べてしまった記憶があります。
このバーベキュー会、10年くらい前から毎年呼んでもらって参加しているのですが、数年前に友人の奥さんが鴨肉を食べてA型肝炎に感染してしまったという、いわくつきの会です。
数十人参加するし、友達の友達で付き合いのない方もたくさんいらっしゃるので、もしかしたらたくさんの肝炎患者を出しているかもしれません。
野生動物、食べるときはよく火を通しましょう。

退院後の生活

すぐに良くなると思っていましたが、甘い考えでした。体調はなかなか回復せず、2週間ほどは無理せず疲れないような仕事をして外出も控え、たくさん寝るようにしました。
本格的に体調が戻り始めたと感じたのは発症後丸1月経過してからでした。退院後2週間は体調が中途半端に悪い状況が続き、精神的にも焦りが出て、かなりつらかったです。
退院してから3週間後、入院した病院の外来に行き、血液検査をしてもらいました。検査結果はすべて正常範囲に入っていてうれしかったのですが、体調はまだ完全ではありませんでした。

E型肝炎と判明するまで

病名がE型肝炎と判明したのはほとんど回復した後でした。すなわち退院後3週間で訪れた外来受診の時。発症後5週間が経過していました。
E型肝炎は珍しいため、病院内で検査することができず、外注に出していたのだそうです。 退院時、E型肝炎以外の検査結果はすべて陰性だったので、(おそらくE型肝炎だろう)というところで、体調も回復したために退院となったわけです。
よくあるB型やC形肝炎の検査は1日で結果が出るそうです。ずいぶん違いますね。

その後の生活

発症してからちょうど2年たちました。2か月くらい疲れやすかったような気がしましたが、今は元気で普通に生活しています。
3か月に1回、定期的に血液検査をしていますが、肝臓関連の値は肝炎になる前より改善しています。肝臓に気を使ってあまり飲まなくなったのです。

最終更新日: 2019-06-04 07:29:47

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Author: Tomoyuki Ito

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