突然自分の会社が倒産したら
もしも、ある日突然自分の会社がなくなってしまったら....妻の会社がある日突然破たんしてしまった。もう数年たったのでそろそろこの話を書こうと思う。
会社破たんの当日
妻は営業職で、本社ではなく、営業所に勤務していました。
いつものように出社したら、「今日は外出せず待機」という本社からのアナウンスがきたそうです。
妻だけでなく、同僚、上司、所長まで、全員が「?」の状態。
営業だから、外出できなければ仕事にならない。「なにかあったのかなぁ」と同僚たちと話していると、
昼前くらいに再び本社から「当社は会社更生法を申請します」と連絡が入ったそうです。
あまりの唐突さにみんなが呆然としていると、数分後にすべての電話が一斉に鳴り出したそうです。
どうやらテレビのニュースで流れたようで、驚いた取引先が一斉に問い合わせの電話を入れてきたらしい。
その日は一日電話応対で終了。
一様に「どういうことなのですか?」という問い合わせだったけど、自分たちも寝耳に水だったので満足な返答もできず、その日はパニックだったそうです。
会社の再建
幸いなことに、妻の会社は優良な特許や生産技術を持っていたので、とある会社に買い取られることになりました。
妻もそのままの身分で新しい会社に籍を持つことができ、現在に至っています。
普通であれば職を失っていたところですが、この点は幸運でした。
社員の明暗
妻の場合は新しい会社に組織ごと引き取られ、給料も上がるという、以前よりも良い待遇を受けましたが、そうでない人もいたそうです。
本業以外の事業も子会社を作って行っていたのですが、それらの会社は本体と切り離されて売りに出されました。
たまたま破たん時にその会社に出向していた人も、子会社の所属となりました。
子会社の多くは引き取り手が見つからずに清算。そこにいた人たちは失職したしまったそうです。
破たん直後に将来を悲観して自死してしまった人もいたそうです。
突然自分の会社が倒産したら、何ができるか
破綻後直後、テレビのニュースで破綻した会社の責任を追及しているのを見ながら、妻と二人で、これからどうしようかと話し合いました。
結局答えは出ませんでした。というより出来ることは何もありませんでした。
一社員としては成り行きを見守るしかなかったのです。
突然の破綻に備えておく
突然自分の会社がなくなるというリスクは、多かれ少なかれ、サラリーマンにとってはリスクとして存在してます。
破綻してしまったあとでは対応することが出来ないので、このリスクには、あらかじめ備えておく必要があります。
貯金をしておくことはよく言われますね。1年分くらい。貯金で生活しながら、次の仕事を探す。
転職出来るように、手に職を付けておくことも重要だと思います。
我が家の場合は、二人で働いているので、もし妻が失職しても特に困ることはありませんでした。
それでもローンの支払いが多ければ困りますが、その時はちょうど家のローンが終了して無借金になったところだったのです。
自分なりの教訓
私個人に限ると、「自分の会社が突然倒産なんて考えられない」というのがこの文章を書いている今の実感。
妻の会社は同族経営で会社の経営状況が全く公開されていなかったためにこうなったのだと思います。
私の属している会社は、1部上場企業だから情報も十分に公開されているので....
だけど...粉飾決算とか、大会社でも時々ありますよね。
やはり自分にもリスクはあると思います。
ただ、自分の場合はすでに社会人人生後半に入っているので、突然仕事を失ってもそのままセミリタイアになりそう。
最終更新日: 2015-10-13 07:12:01