T型フォードの構造
T型フォードのシャーシやエンジンの図解です。
大正時代の古い本を読んでいて見つけました。興味深いので図を転載します。
本の名称は「最新フォード自動車図解」大正15年出版で、著作権保護期間満了のものです。
国会図書館のサイトで閲覧できます。
こちら
T型フォードの断面図
断面図です。すごく単純なので驚きですが、今の車と基本的な部品が共通しているのも驚きです。
初期のT型フォードは屋根がありませんが、このころは馬力も小さくて重い屋根楽天 を載せる余裕がなかったそうです。
安く仕上げるという目的もあるのでしょう。
T型フォードのシャーシ
シャーシの平面図と側面図。
台車を取り除くとかわいそうなくらい単純です。
スプリングが板バネなので、乗り心地は大変悪そうな気がしますが、当時はあんまりスピード出さなかったので、
問題なかったのだろうか?
バープラント
バープラントはエンジンとその付属部のブロックを示す用語みたいです。
始動はなんとハンドルを廻す方式。
クーリングファンは「大丈夫なの?」ってくらい貧弱な印象を受けます。
T型フォードのエンジン断面図
シリンダーは4気筒。馬力は21馬力だそうです。21馬力って、どの程度なのでしょうか?
現在の車では存在しないほど低馬力かもしれませんね。
クラッチとトランスミッション
クラッチとトランスミッションは一つになってるのかな。
「最新フォード自動車図解」を読んだ感想
今の車と基本的なところはあまり変わっていないことに驚きました。
T型フォードは「車の先祖」という感じがします。
各部品は今と比べて単純なので、古い本ですが車の勉強をしたい人には意外にも良書かもしれません。
このページには図面ばかり載せましたが、本の中では修理方法も詳しく解説しています。昔の車は呼称が多かったのでしょうね。
最終更新日: 2014-05-14 07:13:26