昔の相撲の決まり手
大正7年刊行の相撲の決まり手を図解した本を見つけて、面白かったので転載します。
書名は「最近相撲図解」著者:出羽の海谷右衛門
著作権保護期間満了の本です。
下手投げ
四つに組み下手に相手の褌を引き、腰を入れて前隅に投げ倒す。
褌を引いた手が上手なら上手投げとなる。
首投げ
片手で相手の首をまき、腰を入れて投げ飛ばす。
一本背負い
相手の腕を自分の肩にかけ、腰を入れて自分の肩越しに前隅へ投げる。
古来からの名は「負投げ」という。
さまた投げ
相手の股の間に足を踏み込み、手を内股に入れて体とともに釣り上げて投げる。
掴み投げ
四つに組み、上手に敵の褌を引き、相手の押す力を利用し、引っ掴んで後方へ切って取るもの。
外無双
相手の差し手を引っ張りこみ、その側の相手の外腿に自分の反対側の手を当て、なぎ倒す。
手の位置が腿より上にある場合は高無双となる。
内無双
四つに引き組み、相手の股の内側に手を入れ、はね上げ気味に投げ倒す。
ひさご廻し
相手が自分の脚を取りに来たとき、その首を押さえ、上手より褌を取り、撮られた足を支点としてくるりと廻しながら投げる。
案外容易に決まる技である。
出し投げ
四つに組み、褌を引く方向に頭を廻し、差し手を引く瞬間、片足を引きずるようにして素早く引き倒す。
引き摺り投げともいう。
鴨の入首
双方が相手の首を抱え込み、機をうかがい反り返して相手を倒すもの。
この技は同体になりやすく、判定が難しいが、多くの場合は技をかけた方が勝利する。
外掛け
四つに渡り、相手の脚に、それと相対した自分の脚を外側より掛けて押し倒す
内掛け
四つに引き組み、相手の脚に、それと相対した自分の脚を外側より掛けて押し倒す
手斧投げ
突き合いの際、相手の突き出した腕を素早く手繰りこみ、相手の胸に手を当てて片足を相手の脛の下部にかけて押し倒す。
俗にちょんがけという。
足掛
上図のように相手の両足へ自分の両足をかけてかけ倒す。
相手から持ち出されようとする場合に防御より攻勢に転じるには有利な掛け手である。
以下制作中
最終更新日: 2014-05-15 05:32:01