細長い竹の割りかた
竹をうまく割りたいのですが、何も考えずに割ると均等に裂けず、途中で必ず偏ってしまいます。長い竹を正確に引き裂く方法を考察したので紹介いたします。
竹は便利な園芸資材です。ホームセンターで鉄に樹脂を巻いた「イボ竹」が売っていたりしますが、
使った後の廃棄に困ります。竹はいずれ腐って土に還ってくれるので畑で使うのに最適です。
割り竹を野菜の支柱やビニールトンネルの支柱に使いたいのですが、うまく均等な幅に割ることができず、っていました。
今までの竹の割りかた
今まではどうやって割っていたかというと、下の写真のように竹を台に載せ、ナタを当てて木槌で叩く方法でした。
これではうまくゆかないので、ネットで調べた方法を試してみました。ナタで割れ目を入れた後、
細い丸竹を裂け目に挟んで押し割る方法です。
この方法、全く効果なし。長い竹だとナタであっても丸い竹でも変わりなく不均等に割れてしまいます。
竹が不均等に割れる原理
何故不均衡になってしまうのか、よく観察してみたところ、下の図のような原理で裂け目が走ってゆくことがわかりました。
竹を割るために鉈や丸竹を入れると、竹が曲がります。裂け目は曲がり方の大きいほうに向かって進んで行きます。
割れめが不均一な場合、薄いほうが曲がり方が大きいため、割ってゆくにつれさらに薄くなってしまい、ついには途中で剥離してしまいます。
最初に入れた割れ目がどれほど正確でも、ほんの少しの不均等があるので、割り進めるうちにどんどん拡大してしまうのです。
長い竹をうまく割るコツ
では、どうしたらうまく割ることができるでしょうか?
簡単ですね。不均一に割れ始めたら、太いほうを曲げるようにして竹を裂いてゆきます。
竹の裂け具合を見ながら曲げ加減を調整して割れば、うまく割れるようになりました。
上の写真のように竹を崖に押し当て、体を使って竹を押し曲げながら割り進めると、非常に作業がやりやすいです。
割れ目は最初は鉈で入れ、そのあとは両手で引き裂いてゆきます。なので、あまり太い竹ではこの方法は無理かもしれません。
面白いように竹を割ることができるので、このコツを覚えてからは竹割り作業がとても楽しくなりました。
最終更新日: 2019-11-05 08:40:09