(家庭菜園)ゴマの栽培方法
家庭菜園でゴマを育ててみました。初めて栽培したのですが、最初の苗作りを除いてはさほど手間もかからず、
たくさん収穫出来たので、栽培の手順をまとめました。
ゴマ栽培作業一覧表
下の表が実際の作業と日付の一覧です。前作はソラマメです。ソラマメの収穫後くらいにポットで育てたゴマ楽天 を定植するので、ソラマメ→ゴマの畑ローテーションがよい相性だと思います。
ちなみにゴマの後作は...よいものが見つからなかったので、落ち葉や雑草を敷き詰めて畑を「休養」させています。
私の住んでいるところは、岡山県南部。瀬戸内です。比較的温暖で雨の少ない気候の地域です。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2012 | 3種まき 16種まき 24定植 | 15草取り 22追肥 29開花 | 5開花 | 7収穫 14収穫 28乾燥 31脱穀 |
写真で見るゴマの栽培手順
それでは、各作業を順に詳しく見てゆきましょう。写真つきです。
ゴマの種まき
6月初旬にトレイに種まきをしました。2週間後、畑に直播もしてみました。
発芽動画
蒔いて三日ほどすると芽が動き始めます。その後、3日間の様子を撮影してみると、下の動画のように双葉が出てきました。この時は芽よりも根が大きく育っています。
蟻の種泥棒に注意
2017年、いつものようにセルトレイ種まきしたのですが、ほとんど芽を出してくれません。追加で種も蒔いてもダメ。
困って芽が出ていないかじっくり眺めていると...なんと!アリさんがゴマの種をせっせと運び出しているではありませんか。
種まき時にはアリさんに気を付けましょう。庭でセルトレイに種まきするなら、直接地面に置かず、台の上にトレイを置けば被害を防げると思います。
畑にはアリの巣はあまりないので、直播の場合は被害が少ないかもしれません。
ゴマの定植
トレイで育てた苗を定植。直播したものの発芽が揃わなかったので、苗の欠けた位置に定植しました。
苗の生育中は梅雨。木陰にトレイをおいていたのですが、木からの大粒の雨だれが小さな苗を直撃し、かなりダメージを
受けていました。
週末しか世話が出来ないので、こうした小さな苗を育てるのは結構難しいです。来年はトレイを寒冷紗で包んで育ててみようと思っています。
雑草の草取り作業
7月中旬、生えてきた雑草を取り除きます。梅雨で雨の多い期間は雑草がものすごい勢いで生えてきます。
ゴマに限らず、我が家では取った雑草は畝間に敷き詰めることにしています。雑草がマルチになって、新たな雑草が生えにくくなります。
敷き草はやがて分解されて自然に堆肥になってくれます。そうなったらまた新たに雑草を被せるの繰り返し。
雑草には種が付いているので、畑に入れたら発芽してしまいますが、雑草を常に被せておき表面に日が当たらないようにしておけば問題ありません。
下の写真では、去年マルチにしたソバからのこぼれ種が育っています。これを引っこ抜いて畝間に敷き、さらに畦を刈った草をのせています。
真夏のゴマの驚異的に成長する
ゴマの原産地は暑くて乾燥したところなのだそうです。梅雨が明けると、ほんの小さな苗だったゴマはものすごい勢いで成長を始めました。
7月下旬からお盆にかけての生育は目を見張るものがありました。
2012年7月22日撮影
2012年7月29日撮影
2012年8月5日撮影
2012年8月16日撮影
ゴマの花と実
梅雨が明け後、花が咲き始めました。下から順に咲き始め、先端の最後の花が咲き終わるのは8月の終わり頃でした。
2012年7月29日 1番花が開花
2012年8月26日 最後の花が開花
2013年7月28日 上の写真がピンボケだったので翌年の画像を追加。
花が終わると鞘ができ、中にゴマの実ができます。これが成熟して裂けると、中からゴマの実が現れます。
ゴマの収穫のしかた
10月中旬になって、葉が落ち、一部の鞘が裂け始めたら穂を刈り取って収穫します。
刈り取った穂は束ねて軒下に立てかけておき、全ての鞘が裂けるまで乾燥させておきます。
収穫の済んだ畝は、とりあえずは次の作物がないので大量の雑草の刈り草を被せて養生おきました。
この畝はジャガイモ→ソラマメ→ゴマと連続して作物を作ったので、しばらく休ませようと思います(翌年後作にカボチャを作りました)。
ゴマの脱穀方法
収穫後、乾燥させること2週間。全ての鞘が乾燥して裂けてきたので、脱穀楽天 をします。
脱穀といっても作業は簡単。大きな袋を用意して、乾燥した穂を注意して逆さに入れます。
ザーっという音とともに袋にゴマが落ちてゆきました。全ては落ちないので、穂を叩いて残りのゴマを袋に落としてゆきます。
脱穀終了。鞘もたくさん落ちています。
目の粗いふるいに通し、この状態でしばらく乾燥させることにしました。まだ混ざり物がたくさんありますが、乾燥後取り除こうと思います。
後から聞いた話ですが、収穫したゴマは水に通して土などの思いゴミを分け、そのあと乾燥させると良いそうです。
しばらく乾燥させてから、箕を使ってゴミを払い落としました。
細かいゴミは...炒る前にピンセットで取り除きます。
細かい作業ですが、おいしいゴマを食べるために根気よく取り除きます
生ゴマの炒りかた
きれいにゴミがとれたら、炒りましょう。
私の家ではゴマ炒専用に親子丼用の「親子鍋」を使っています。IHでも炒ることができます。
匂いが付いてしまうので、できれば専用のものを用意しておきましょう。
写真のようにフタが付いていないと、焼けたゴマが弾けて飛び散りますよ。
このフタは中央に穴が開いているので、時々この穴からゴマが飛び出します。飛び出したゴマが指を直撃すると飛び上るほど熱いです。
ゴマは小さいのですぐに火が通ってしまいます。はじけ始めたらすぐにから皿などに移しましょう。水蒸気が出て濡れるので、保存容器へは
冷めてから移します。
上の写真は炒り終わった胡麻。これはちょっと炒り過ぎです。炒りたてのゴマはすばらしい香りがしておいしいです。
ゴマ種まきのコツ
種まき時に地温が18度を下回らないこと(5月下旬~7月上旬くらいが適期)。ウツギの花が咲く頃が良いそうです。
種を埋める深さは5mmくらい。
直根性なので、移植はやや嫌う。
最終更新日: 2019-05-22 05:48:24