竹の伐採時期と油抜きの方法
家の裏に小さな竹林があるので、必要に応じて伐採し、竹材として利用しています。
家庭菜園の支柱にするのが主ですが、秋祭りのお飾りにしたり、物干し竿にしたりと用途はたくさんあります。
竹の伐採時期
私の地方(瀬戸内)では9月中旬~11月くらいが良いそうです。
この期間は竹の休息時期で、竹の中の樹液が少なくて腐りにくく、虫が入りにくいのが理由です。
冬の間にもよく伐採して問題ないので、この期間は目安と考えていて、大体秋から冬の間に切っています。
春5月くらいに伐採するのはやめましょう。私の経験では必ず腐るか虫が入って、その年の秋までには使い物にならなくなります。
春にはこれから成長するための栄養分たっぷりの樹液を含んでいるためにそうなってしまうのだと思います。
この頃は夏野菜の定植時期で、資材として竹を切りたくなるのですが、何度も失敗しています。
最近では、あらかじめ冬の間に切って保存しています。
竹の油抜きの方法
左:灰を塗る前の竹 右:灰を塗った竹
伐採した竹材楽天 はそのままでは水分が残っており、腐ったり虫が入ったりしやすいです。
これは竹の表面にワックス状の保護物質があり、これが竹内部の水分蒸発を妨げるため、内部に水分がこもってしまうためです。
この表面の保護物質のコーティングをはがしてあげれば、腐りにくく長く使える竹ができます。
伐採の適期に切った竹も、この油抜き処理をしておきましょう。
私が普段行っている方法は、灰でこする方法です。
木を燃やした灰(木でなければいけません)へ水を含ませてどろどろの状態にし、ゴム手袋で竹にこすり付けます。
コーティングが灰のアルカリ成分と反応して剥がれ、竹の内部の水分が抜け出せるようになります。
他に火にあぶったり、煮たりする方法がありますが、少量であればこの方法が一番良いと思います。
私の場合、灰を塗った竹は、塗ったまま軒下に放置するなどして乾燥させて使っています。
灰はふき取った方がよいと思うのですが、塗りっぱなしでも問題なかったので手間のかからない今の方法で済ませています。
灰は利用するときに落とすか、落とす必要がなければそのまま利用してしまいます。
竹の節を抜いて長持ちさせる
節に穴を開けることで、内部の空気が出入りできるようにして、内側を乾燥させ、虫と腐敗を防ぐこともできます。
竹材を屋外で立てて使う場合には節を抜くことで水がたまるのを防げますし、割れを防ぐ効果もあります。
竹の節を抜く方法はこちら
竹の保管方法
冬の間に伐採して、使うまでの間は雨の当たらないところで保管しておくのが良いのですが、現状雨ざらしが多いです。
また、園芸資材として使っているものも、使わない間は雨ざらしの状態なので、保管棚を作ることにしました。
こんな感じの梯子状の棚を作り、物置の庇に立てて、竹を置くようにします。
これで竹の長期保管ができるようになりました。
最終更新日: 2019-11-08 05:10:30