暗渠を施工して畑の水を排水
今畑として利用しているところは、以前は水田だった場所です。南向きの斜面で、畑の上隣には別の人の田んぼ(今は休耕田)がいくつも連なっています。畑の下側の隣はため池になっています。
水田として使われていた頃頃は、水は上の田んぼから順に落ちてきて、私の今の畑に入り、最後にその下のため池に入るようになっていました。
暗渠を作った理由
現在は水田に水を引き入れることはありませんが、雨水は昔と同じように上の田んぼから順番に落ちてきて、私の畑に入ります。
なので、いつも畑は過湿状態。これでは困るので、畑の中に暗渠を作り、上からきた水を暗渠を通して下のため池に流すことにしました。
施工する前は明渠、つまりただの溝を畑の周囲に廻して池に水を落としていたのですが、これだと溝から水が畑の中に入ってくるので、水浸しは防げたものの、過湿の対策にはならなかったのです。
水と一緒し土砂が流失してしまうのにも困っていました。
自分で暗渠を作りました
暗渠の長さは直線で14m。重機も入れられないし、そんなお金もないので、自分で溝を掘ることにしました。
長さ14m、深さ1mほどの溝を週末の土曜日を利用して4週間ほどで出来ました。使ったのはスコップだけです。
特に急いではいなかったので、疲れないように作業しました。
単に溝を掘るだけではなくて、池側を深く、徐々に浅くしてゆくのが難しかったです。
とりあえずは同じ深さで堀あげ、そのあとほんの少し勾配をつけました。
14mの長さで高低差は10cmほどしかありません。
暗渠の排水構造とメンテナンス
暗渠の両端は写真のようになっています。
池側は単に放水しているだけ。
上流側は泥沈殿桝をとりつけ、いったんここに水を集めて塩ビのパイプに入れます。使った塩ビパイプは直径10cmです。
桝の役割は、水を溜めることと、水に含まれる泥を沈殿させ、パイプを詰まらせないようにすることです。
時々桝に溜まった泥を取り出すだけで、メンテナンスはOKです。もう10年近く使っていますが、全く支障なく機能しています
梅雨の頃など、池の水位が上がると池の水が逆流し、桝の辺りまで上がってきます。
こうなるとザリガニが池から登ってきて桝に落ち、トラップのようになってたくさんのザリガニが溜まってしまいます。
梅雨時期にはこれらのザリガニを救い出すこともメンテナンスの一つになっています。
桝の中にはマムシが入っている可能性もあるので、指は使わず、鍵の付いた棒で引っ掛けて開けています。
いままでマムシがいたことはないのですが、湿気の多い所をマムシは好むので、注意が必要です。
サイフォンを用いて排水する方法
他の畑で用いた排水方法です。サイフォンは放置すると数日で空気が溜まり、機能しなくなりますが、一時的に水を抜くだけの用途なら有効に使えます。
詳細はこちらをご覧ください。
最終更新日: 2019-06-20 07:54:11