雑草を利用した家庭菜園用堆肥の作りかた
我が家には畑がたくさんあるのですが、夫婦で外へ働きに出ている我が家では、とても全部を耕すことは出来ません。
ほんの少し耕している以外は放置状態。定期的に草を刈って燃やし、雑草が大きくなりすぎないよう注意して管理してきました。
しかし、せっかく労力をかけて刈り取った雑草を燃やしてしまうのはもったいないし、煙が出てご近所に迷惑です。そこで、雑草を堆肥化して利用することにしました。
畑として使い切れない土地は「茅場」として利用するという発想です。昔の農村では、茅場は田畑の面積より広いくらいあったといいます。
主に家畜のえさとして草を採取していたのでしょうが、草を堆肥楽天 化して有効に使うことも出来ます。
雑草を堆肥化するために必要な道具
刈り取った雑草
ブルーシート、抑えになる竹など
尿素、水
これだけ。他に草を刈る草刈機や熊手などの道具も必要です。
雑草を堆肥にする方法
まず、尿素をジョウロに入れた水に溶きます。10リットルで50グラムくらい(適当です)。
刈った雑草を積み上げます。少し積んでから、あれば堆肥になりかけの草を挟み込むように積みます。
この上からジョウロ楽天 で尿素入りの水をかけます。そしてこの上から雑草を...の繰返し。
最後は雨よけにブルーシートをかけておきます。ブルーシートの端には竹竿を通し、重しにして、風に飛ばされないようにしています。
ブルーシートは過湿と乾燥を避けるためのものです。かけると熟成が早くなります。面倒な場合はなくても大丈夫。
堆肥化に必要なこと
雑草を積み上げただけではなかなか醗酵してくれません。
細菌が少ない、栄養素が不足している、の2つが大きな原因です。
醗酵しかけの雑草を挟んだのは、既に繁殖している細菌を入れるため。尿素をかけたのは不足する窒素を補うためです。
醗酵中は特に窒素分が不足するのだそうです。窒素の多い肥料(鶏糞など)を入れるのももちろんよいのですが、重かったり臭かったりするので、私は尿素を使っています。
それに、鶏糞には何が含まれているか、ちょっと心配です。鶏に抗生物質とか与えていたら、糞にも入っていそうですよね。
積んだ肥料は何回かきりかえしをしますが、新たな草を積み上げるときに同時に行えば
新しい雑草の山に振り分けて細菌を与えられるので効率的です。
こうして出来た堆肥は醗酵時の熱で種の発芽力も失われているので、畑の敷き藁代わりに使います。
問題になるのは、尿素の過少です。堆肥中にたくさん尿素が残っていたら、肥料のバランスが崩れてしまいます。
すくなすぎると窒素成分が不足して醗酵が進みません。
痛し痒しですね。
雑草堆肥を作る様子
最初の山を作った様子
3週間後。かなり嵩が減りました。手を入れてみると、内部はかなり熱くなっています。
切り返しもかねて、新しく刈った草を交互に積みなおし、さらに発酵を進めます。
完成した雑草堆肥
上の山を3年くらい放置しておいたのちに出来た堆肥です。
草の繊維がバラバラになって、砂粒のようになっています。含まれていた種も死んでしまったようです。
(背景に写っている雑草の芽は飛んできた種から生えたもののようです)
雑草堆肥のその後
熟成を早めるために、尿素を入れたり、ブルーシートをかけたりしていましたが、結局最近は野積みにしたままにしています。これだけでも堆肥になってくれます。
また、高く積み上げるだけでなく、広く積むことにしました。こうすれば草の生える範囲が少なくなり、除草の手間が少しだけ減ります。
最終更新日: 2019-06-07 08:14:32