ラングストロース式養蜂箱の製作手順
自分で養蜂箱を作る(その2)
前編はこちらをご覧ください。
ラングストロース式巣箱の作りかた手順
①材料カット
ホームセンターで1×6(19mm×140mm)L1820mmの木材を2本購入し(一箱分の材料)、
これを380mm4本と503mm4本にカットしてもらいます。
ホームセンターには高級な機械があるので、正確にカットできます。買って帰って自分でカットしてもいいのですが、
正確に切れないと後の工程で大変苦労することになります。
②ビスケット接合
2枚の板をビスケットという木片を使い繋げます。
まずは写真のビスケットジョイナーという機械を使い、溝を掘ります。
機械にはこんな歯がついていて、材料を押し付けると円弧状の溝が出来ます。
ビスケットに木工ボンドをまんべんなく塗り、この溝に入れ、
ハタガネで固定します。ビスケットは厚み方向に圧縮されていますが、ボンドの水分で膨張し、溝にガッチリ食い込みます。
1昼夜ほどで動かなくなります。これで4枚の板が出来上がります。
③幅を整える
繋げた板は幅280mmになるので、250mmになるようカットします。
④切欠きの加工
巣枠を掛ける切欠きを作ります。
まずは材を縦にし、写真の要領でぶれないように固定しながら溝を切ります
ミゾを入れた材を横にして、所定の切込みを入れます。縦のカットは必ず横の前に行います。
順番を間違えると、切り離した材がノコギリとテーブルの間に挟まったり、
材がぐらついたりして大変危険です。
カットするとこのようになります。気をつけないと、
切り離した部材が鋸歯に引っかかって勢いよく飛び出すことがあるので要注意です。
切り欠きは2枚に施しますが、そのとき材の継ぎ目が同じ位置になるようにします。
こうしないと後で不都合が生じます。
⑤下穴加工
ネジ穴を所定位置にあけます。ボール盤を使えば垂直に穴が明けられます。
⑥組立
再びビスケットジョイナーで溝を切ります。ここにビスケットを入れ、
4枚の板を組立て、
ハタガネ
楽天 で仮固定します。
こんな感じで板の継ぎ目が食い違うように組みます。
平らなところにおき、箱がガタガタしないか確認します。
①で正確にカットされており、ビスケットを使っていれば、まず大丈夫でしょう。
いくつもこの箱を作っていますが、ガタガタして困ったことは今のところありません。
もし、不都合があれば...完成後にカンナ等で調整しないといけません。
2つの対角の寸法を測り、箱がひし形になっていないか確認します。
⑦ネジ止め
電動ドライバーを使い、ネジを打ち込んでゆきます。
ネジのうち1本は必ず、食い違い部分に打ち込みます。
これがないと、幅方向の引っ張り過重は全てビスケットが持つようになり、強度的にかなり弱くなります。
こんな感じで打ちました。幅の広い部分は裏側にビスケットが入っています。
⑧確認
最後に巣枠を入れてみて、不都合がないことを確認します。これで完成!
最終更新日: 2011-05-11 19:24:05