椎茸の栽培方法
我が家では5年に1回くらい、裏山の木を切り倒して原木を作り、シイタケの栽培をしています。
原木と比較的湿った場所があれば、シイタケは簡単に育てられます。我が家のシイタケ栽培法を紹介します。
椎茸原木の切り出し
シイタケはご存じのとおり、椎茸と書きます。椎の木に生える茸という意味。
なので、山に生えている椎の木を切って、これに菌を植えて育てます。
ちょっとピンぼけですが、下の写真は、3年前に伐採した椎の木です。年輪を数えてみると、37歳。
あまり大きな木だと切るときに危険ですし、運ぶのも重くて大変です。このくらいの大きさが、自分で切れる限度かなと思います。
伐採にはチェーンソー使いました。妻には木の高い枝にかけたロープを引っ張ってもらいます。
チェーンソーで半ば切り、グラグラしてきたら木から遠ざかって妻に引き倒してもらいます。倒れなかったらもう少し切って...
を何回か繰り返せば比較的安全に倒せます。今回は開けた場所だったので、この点も楽でした。
木が密植している場所だと、切った木が別の木に掛かって倒れず、苦労する場合が多いのです。慣れた人は、倒れる方向に生えている木をあらかじめ切っておくそうです。
木の伐採は危険な作業なので、緊張します。倒せたらとりあえず休憩。コーヒーを飲んで十分に休息します。
切株に触れると木がしっとりと湿っていて、この木が生きているのだと実感します。
休んだら、再びチェーンソーを持って、株を「たま切り」にします。小枝は原木としては使えません。揃えておいておき、乾燥したころに持ち帰り、五右衛門風呂の燃料にします。
ほだ木は転がしたり一輪車に載せたりして車の入る場所まで持ってゆきました。
長かった木も、短く切ると、それほどの容積はありませんね。
椎茸ほだ木の伐採時期
普通は秋にほだ木をとりに行きます。ホームセンターで菌駒が売られるのも秋です。
しかし、我が家では秋を避け、冬に伐採しています。初霜が降りた後。
なぜかというと、秋には山に大スズメバチがいるからです。
遭遇する可能性は低いですが、間違って巣でも踏みつけてしまったら、と想像しただけで震え上がってしまいます。
菌駒をあらかじめ購入しておき、ほだ木は後から伐採するのが我が家流。これでも失敗したことはありません。
種駒(タネコマ)を打ち込む
家に原木を持ち帰ったら、ドリルで9.2mmの穴をたくさん開け、種駒をハンマーで打ち込んでゆきます。
ドリルの歯はシイタケ用の物を使います。直径が種駒サイズで、長さも駒サイズなので使いやすいです。
打ち込みに適した木の乾燥具合、穴の間隔とか決まっているようですが、いつもすぐに菌を打ち込んでいます。穴の間隔もかなり適当。
ちなみに椎茸菌のコマはこんな弾丸の形をしています。椎茸の菌が繁殖した木の切れ端といったところでしょうか。
椎茸原木の置き場所
直射日光の当たらない、湿った場所。すなわち家の裏においておくとよいです。
我が家の納屋は樋がついていないので、納屋の雨だれが当たる場所にいつもおいています。
ほだ木は、できれば地面につかないように置くとよいです(いつも直接おいていますが)。こうすると地面から雑菌が入るのを防ぐことができます。
とりあえず、地面に直接おいてもシイタケは出来ます。
椎茸原木(ほだ木)の寿命
何年かすると原木は椎茸の菌に分解されてぼろぼろになってしまいます。
こうなるとシイタケも生えないので、新たな原木を調達する必要があります。
原木が太ければ長持ちしますが、大体5年くらいすれば寿命です。
椎茸は菌を植え付けてもすぐには収穫できないので、早めに替えの原木を手に入れましょう。
最終更新日: 2019-11-13 08:38:37