パソコンで電源スイッチを操作する方法その1
このページではパソコンを使って電器製品の電源をON/OFFする方法を解説します。
2002/10/3作成
PICNICマイコン
PICNICという装置を使います。PICNICは「秋月電子通商」というところで販売しています。 インターネットでも購入できます。PICNICって何かというと...平たく言うと「ネットワークを通じて物を動かしたり、 気温を測ったりすることのできる装置です。下はその写真。
装置というより「部品」ですかね。本来はいろいろな機器に組み込まれるものなのでしょう。
パソコンからネットを通じてPICNICを動かす
このPICNIC、使い方はとても簡単。ネットワークにつなぎ、電源を入れた後、 同じネットワークにつながったパソコンから、インターネットブラウザを開き、「http://192.168.0.200/」を呼びに行きます。 実行したのが下の画面。
一見するとなんだかわからないが、PICNICから出ている端子の状態を示している。 標準状態でRA0~RA5はアナログ入力、RB0~RB3はデジタル入力、RB4~RB7はデジタル出力になっている。
アナログ入力って何かというと...電圧を数値で表すようにできる入力端子のことだ。RA0~RA3が0なのは、 この4つの端子が0Vのため。RA5には温度センサがついている。28 Celsiusって書いてあるのは摂氏28度の意味。つまり部屋の室温を示しているわけだ。
デジタル入力は何かというと...端子に電圧がかかっているか、いないかのどちらかを示す端子のこと。 すべて何もつながっていないので、Lowになっている。たとえば窓が閉まっていなければ電流を流すスイッチを取り付け、 この端子につながれば、Low=窓が閉まっています。の意味になる。もしHighなら、「開いている」だ。
デジタル出力は、電圧をかけたりかけなかったりできる端子のことだ。ここにLEDなどをつなげば、 光らせたりすることができる。残念ながら消費電力の大きな電気製品はつなげないが、 この端子を使ってスイッチをON/OFFすることによって間接的に駆動することができる。 今回はこれを使います。
それではさっそく使ってみましょう。表についているボタンを押すことによって、操作できます。 下はRB7のHボタン楽天 を押したところ。< /p>
画面がこうなると...
PICNICの基板上についているRB7端子につながったLEDが点灯します。
電源スイッチを作る
LEDを光らせるだけでは意味がないので、スイッチを作りましょう。
下は私が作ったそのスイッチ。PICNICの信号をちょっと増幅し、その電気を電磁石に流し、スイッチを動かします。
製作中のスイッチ。下はその回路図。
このスイッチは12Vくらいの直流用。100Vの電気製品を制御したい場合は、ソリテッドステートリレーというものを使います。 秋月電子通商では、これのキットも扱っているので、それを使うといいと思います。下はそのキットの写真。
最終更新日: 2012-03-09 06:26:54