キャベツと白菜とブロッコリーを同時に育てる方法
同じナノハナ科で作り方が似ているキャベツと白菜とブロッコリーを毎年一緒に育てています。2020年の栽培記録を兼ねて、作り方をご紹介します。
栽培する品種
同じ野菜でも色々な品種があります。暑い時期に栽培する品種、初心者用、早く収穫できるけど味はいまひとつ、栽培に手間がかかって難しいけどとても美味しい。など色々な特徴があるので、まずは栽培する品種を決めます。
ブロッコリーは毎年ハインツSPを育てています。これは家庭菜園の定番の品種で、ホームセンターで売られている苗もこの品種が多いです。販売用の品種は大きな花芽がひとつついて終わりですが、この品種は大きな花芽を収穫した後も、小さな花芽が次々について収穫することができます。家庭菜園楽天 なら見栄えのする大きな花芽よりも、小さくても長期間収穫できる方が便利です。
ハインツSPは栽培しやすいのも特徴なので、家庭菜園にはとても向いています。
キャベツは彩音という品種を使います。
彩音は病害虫に強い初心者向けの品種です。栽培期間は普通。
夏にタネをまいて、12月ぐらいから収穫します。
キャベツには多くの品種があって、春に収穫するもの、暑さに比較的強いものなどがあります。ナノハナ科の野菜は、基本的に冬の作物なので、キャベツも冬だけ栽培することにしています。
春に種まきして夏に収穫する品種、夏に種まきして秋に収穫する品種、もあるのですが、初心者は手を出さないほうがいいと思っているのでまだ作ったことがありません。でもそろそろ挑戦してみようかなとも思っています。
白菜はほまれ二号という品種を育てています。一昨年までは黄ごころ85という品種を育てていたのですが、毎年うまくできなかったのです。そこで去年品種を変えました。
黄ごころ85は収穫まで85日位の中性の品種なのですが、結球する前に寒くなってしまって大きく育たない場合が多かったのです。
ほまれ二号は早生品種なので、黄ごころ85よりも早く成長して、寒くなる前に大きくなってくれるであろうと考えたのです。結果去年はたくさん収穫することができました。
種まき
畑に直播はせず、毎年ポットにまいて苗を育て、涼しくなってから畑に定植しています。
種まきは何回かに分けて行います。
1回の種まきでは好期を外してしまって収量が減ってしまったり、一緒に大量にできてしまって食べきれないというリスクがあります。なので何回かに分けているのです。
育苗
真夏の超暑い時期に育苗するので、西日の当たらない場所で育てます。いつも山茶花の木の東側、正午頃まで陽のあたる場所を使っています。
棚を作って地面から離しておきます。直置きだと地面の熱が伝わってきたり、地中の害虫が登ってきたりします。
棚の上下には寒冷紗を敷いて、蝶などの害虫の進入を避けます。
7月21日に種まきをしました。20個ずつ60ポット作りました。水をたっぷりあげて上から新聞紙をかけで乾燥を防ぎ、発芽を待ちます。
3週間後の様子です。1週間前に追加で種蒔きをしています。手前が3週間、奥の小さい苗が1週間です。
毎朝水遣りしています。3日に1度は液肥を混ぜて与えています。寒冷紗をかけていても虫が入ってくるので、3日に一度くらい、殺虫剤を散布する必要があります。
小さいうちに葉を食べられてしまうとその後の生育に大きな影響が出てしまうので、なるべく食べられないように気を付けています。
1か月後、だいぶ大きくなりました。定植する畑は夏の間休ませていて雑草が茂っているので、刈り取った後耕運機をかけておきました。
9月3日 厳しい残暑が続いていて、気温は毎日35度くらい。
苗が徒長気味で心配。しおれないように、毎朝水をたっぷり与えています。3日に1回くらい液肥も混ぜます。
いつでも定植できるように、畑に畝を立てておきました。この場所ともう一か所。
畑は栽培履歴を調べて、しばらくナノハナ科の作物を作っていないところを選びました。他にもあったのだけど、輪作を考えてここに決定。
とりあえず土がカラカラに乾いているので、雨が降らないと植え付けできません。
今週末台風が近づく予報なので、適度に降って欲しいものです。直撃されると、農作業どころではなくなってしまいそうな強い台風なのでちょっと心配しています。
9月8日
強い勢力の台風10号はおととい通過しましたが、吹き返しの風が強いため二日後の夕方に定植することにしました。
久しぶりに雨が降りましたが、量は少なく土もあまり湿っていません。
夕方に定植するのは昼間の強烈な日差しを避けるためです。
翌日の天気予報は曇りなので、翌日の日差しで苗が痛むこともなさそうです。
定植後数日は曇りか雨が続くと、うまく畑になじみます。
毎回苗の間隔が短くて、次回はもっと広げようと反省するのですが、今回も間隔が短すぎました。
植えているときは十分に間隔をとっているように見えるのですが、植え終えて遠くから見るとやっぱり間隔が足りません。
苗を植えたら水をたっぷりあげて、ネキリムシ対策のつぶ状の農薬をパラパラっと株の周りに撒いておきます。
若い苗のネキリムシ対策は重要です。
ネキリムシはいわゆるイモムシなのですが、葉っぱを食べず、茎を根元からちぎって汁を吸います。
ちぎられた苗はもう生き返ることはありません。今まで大事に育てた苗を一撃で失ってしまいます。ある程度大きくなれば食いちぎれなくなるので、問題ありません。
9月23日
植え付け後に残暑は収まり、曇りの日が続いたので、枯れずに定着してくれました。
最初は夕方にヘロヘロになっているので、毎夕水遣りをしていました。
キャベツの周りにはモンシロチョウが舞っています。
ブロッコリー
キャベツ
同じナノハナ科でも、モンシロチョウはキャベツに好んで卵を産みます。
週に1回程度、青虫によく効くBT剤を散布しています。これを撒かないと、葉っぱが穴だらけになってしまいます。
白菜の方には甲虫がやってきて食い荒らすのですが、BT剤は甲虫には効かないのでお手上げの状態。
白菜
去年もひどく食べられたけど収穫できたので、おそらく大丈夫でしょう。
10月12日
成長が速くなってきました。BT剤を定期的に散布していますが、食べられてしまいました。
ブロッコリー
キャベツの結球した部分を食べられたら嫌なので、この部分には念入りにBT剤を散布します。
白菜
10月21日
株の間が隙間ないくらい大きくなりました。キャベツとブロッコリーは、定期的なBT剤散布で葉っぱを食べられなかったため、大きく成長しています。
キャベツ
ブロッコリー
白菜は食べられすぎてレースのような透け透けの葉になってしまいました。
--以下製作中--
最終更新日: 2021-01-13 09:43:11