そら豆の作り方栽培方法
ソラマメは家庭菜園でも比較的簡単に出来る作物の一つです。
このページではソラマメの種まきから収穫までの育て方とその様子を紹介しています。
種の準備
まずは種を準備します。最初はホームセンターやネットで注文します。
ソラマメは大きい品種ほど美味しいですが、大きい品種は小さい品種に比べて少し作りにくいようです。収穫量も一粒が大きい方が若干少なめ。
おすすめ、というか私が毎年作っているのは「一寸おおそらまめ」という品種です。タキイ種苗からネットで取り寄せています。
ソラマメの種は大きいためか高価な部類に入ります。一袋買ってもあまりたくさんは入っていません。写真の袋には18粒入りです。
私の場合は、最初の年は種を購入して栽培し、自家採種して次の年に蒔いています
毎年毎年自家採種の種を使っているとだんだん小さくなってしまうので、毎年一袋種を購入し、この購入した種から自家採取しています。
これで質の良い種をたくさん入手できます。
種まきの時期
寒いところでは春にまくそうですが、私の住んでいる瀬戸内地方では秋に種まきをします。時期は大体10月の中旬から下旬ぐらいです。
品種によって適期は異なるので、種の袋に記載されている時期を確認するとよいでしょう。「一寸おおそらまめ」はこんなスケジュールになっています。
10月下旬から11月上旬に種まきすると、5月下旬から6月初旬に収穫できそうです。
この時期はちょうどサツマイモが収穫されているので、サツマイモの後作にすると畑の空き時間が少なくなります。
他の作物と同じですが、雨の降る前に種まきをすると、発芽率がよいのでタイミングを見計らって蒔きましょう。
種まきの仕方
ソラマメは多湿を嫌うそうです。
一晩水につけてから種まきをする野菜もありますが、そら豆では水につけるとかえって発芽率が落ちてしまうそうです。
種の「お歯黒」を下にして土から種が少し見えるくらいの深さに蒔くと発芽率が良いそうです。
発芽しないからといって水をやりすぎるとかえって発芽率が下がります、この辺り、手加減が難しいですね。
種が見える状態だと、カラスに見つかってほじくり返されてしまう場合もあります。今年は見つけられずに、うまく発芽してくれました。
発芽までの期間は一週間ぐらいです。他の野菜はもっと早くだすのでヤキモキしてしまいます。
畑に直接種まきする方法とポリポットに種まきする方法があります。
少しの量であれば、手厚く世話のできるポットに種まきしてから畑に定植する方法が良いと思います。カラス食べられることもありません。
たくさん作る場合はポット苗では手間がかかりすぎるので、畑に直接蒔くと良いでしょう
私の場合は畑に直接種まきしていますが、発芽しない種もあるので、その空いた場所を埋めるためにポット苗も並行して育てることにしています。
畑で芽を出したソラマメ
草取り
そのままにしておくと雑草がはびこってくるので、除草します。
秋から冬にかけては寒いので、雑草もあまり伸びません。年越しまでに2回くらい除草します。
雑草は小さいうちに取ってしまう方が手間がかかりません。ねじり鎌で地面の表面を均すだけで、小さい雑草なら駆除できます。
写真は除草前後のソラマメです。2回目の除草ですが、1回目で苗の根本の雑草を取り逃していて大きく育ってしまっています。
除草を終えたソラマメ畑
生育のようす
2月10日に撮影したソラマメです。
少し大きくなりました。寒いので雑草は伸びていないので、1月から除草はしていません。
畝の間にもみ殻を撒きました。
3月のソラマメ
3月になると、急に成長し始めます。草取りをして追肥を撒きました。
急に立ち枯れする株もいくつか...これは病気なのかな?
一部の株では花が咲き始めています。
このあとアブラムシが発生するので、時々見回ります。
4月4日のソラマメ
さらに成長して地面が見えないくらいになりました。
花もたくさん咲いています。
気になるのは畑の場所によって生育具合に差があることです。
同じ畑の中でも、土壌成分のや水分の違いによって生育に差が出るのでしょうか?
それとも、前作の作物との相性が悪いのかもしれません。
また、幾本か立ち枯れしてしまった株もあります。原因は不明。
4月29日のソラマメ
4月に入って急に成長しました。初旬に比べ、倍くらいの高さになっています。
生育の良いところはすごくよいのですが...悪いところはとても悪いです。
場所によって偏っているので、株そのものというより土に問題がありそうです。
生育の良いところは、初めて作付けしたところ(10年以上放置状態だった)。
悪いところは前作にサツマイモを作っています。
悪い部分は畑の北側に偏っていて、北は山側なので雨が降ると北側が加湿になり、なかなか乾きません。
なので、前作か水分が影響しているように思えます。
花は既に終わっていて、小さな莢が出来ています。しばらく雨が降っていないので、降ったらまた大きくなるかなと思います。
収穫時期の見分け方
五月中旬に収穫をしました。毎日バケツ2杯、1週間くらい採り続けました。
自分の家では到底食べきれないので、ご近所さんへ配りまくりました。
収穫適期の見分け方なのですが、最初上を向いていた莢が下を向いてきたら食べごろ、というのが一般的。
これはちょっと早い。
これはちょうどいいくらい。
収穫期間は1,2週間くらいなので、見回って熟れたものから順に収穫しましょう。
株によって早い遅いがある感じがします。
収穫終了
6月初旬、収穫~2週間ほどで、枯れてきます。
来年のための種を採ります。種苗法ってよく知らないのだけれど、施行されたらこうした自家採種は違法になるのだろうか?
調べておかないといけませんね。
このあと草刈り機で株を切り、刈った株を持ち出した後に耕運機をかけて片付け終了。
別の作物を作ります。連作を避けるため、エンドウや大豆など、3年くらいは同じ場所で作らないように気を付けます。
私の場合はエクセルで畝ごとに何を育てたか記録しておき、次の作物を決めています。この畝は秋まで休ませます。
今年の反省点
栽培量が多すぎました。発芽率が悪かったらいけないとポットにたくさん蒔いたところ、発芽率高くてたくさん発芽、もったいないからたくさん定植...
畑が開いているとついつい、「まあいいか」とたくさん育ててしまいますが、連作障害を避けるためのローテーションを考えると、今後の栽培選択肢が減ってしまいます。
豆類はソラマメ以外にも、エンドウ、ダイズ、インゲン、落花生があります。
なぜか1/3くらいの範囲で生育が悪くなったのは、原因不明のまま。部分的に湿気が多すぎたり、肥料を撒きすぎたりしたのでしょうか...
最終更新日: 2021-03-02 07:45:31