【洋裁】型紙収納ケースの自作
洋裁に使う型紙を整理保管する引き出し式の収納ケースを作ったので紹介します。
押し入れに入れる収納棚と同じサイズにして、上に衣装ケースを載せることで、効率的に物を収納できるようにしました。
ちなみに、型紙楽天 入れの上の衣装ケースには、在庫布がたんまり収納されています。
以前の型紙整理箱の欠点
これまでは、べニア板を加工して作った型紙入れを使っていました。
べニアのまわりに角材をボンドで貼り付けて作った枠を2枚作り、間に型紙を入れるシンプルなものです。
これだと、型紙入れ自体の置き場所に困る問題がありました。立てると型紙がはみ出てしまうので、寝かせておくことになりますが、上に物を重ねられないので、結局これ自体が大きなスペースをとってしまうのです。
押し入れに引き出し式に格納
そこで考えたのが、今回作った収納棚です。上に物を重ねられるので場所をとらずに済むようになりました。
以前の物より小さくなったので、型紙を折る必要がありますが、前回の収納箱も大きな型紙は折っていたので、まあよしとしましょう。
構造
押し入れのスペース半分を使い、上に布団や衣装ケースを重ねられるように考えました。
枠を作り、その中に引き出し式の型紙入れを挿入します。
上に重ねる衣装ケースの寸法と構造を調べて、衣装ケースの重量がどの位置に掛かってくるかを確認、その部分で衣装ケースの荷重を受けるよう、枠の形を決めました。
調べたところ、衣装ケースの内部には、右中左、前中後合計9か所に柱が立っていたので、この位置で荷重を受けるようにしました。
衣装ケース自体は軽いですが、中身を入れると、およそ50Kgくらいにはなると思います。支える位置を間違えると歪んでしまったり、最悪壊れてしまうと思います。
材料は、1×4(幅89㎜、厚み19㎜)と1×6(幅140㎜、厚み19mm)、2.5㎜圧のべニア板を使い、購入したホームセンターでカットしてもらいました。
1×6材は枠に、1×4材は型紙入れに使います。幅が約50mmあるので、大きな隙間ができてしまいます。テーブルソーなどを使って1×6材を縦挽きし、幅を小さくすれば隙間を減らせますが...
今回はそのまま使いました。この分がデッドスペースになってしまいますが、そのくらいは我慢しましょう。縦挽きするのが正直なところ、めんどくさかったのです。
設計
いつものように(趣味用途なら)無償で使える3D-CAD、Fusion360を使ってモデルを作りました。
押し入れにピッタリ納まり、上の衣装ケースの荷重を受け、残材があまり出ないように各部の寸法を決定。そのあと木取り図を作りました。
この木取り図は、ホームセンターに持って行き、店員さんにカットしてもらうためのものです。
この図を作っておかないと、寸法を間違って切ったり、数を間違えたり、やたらと残材が多くなってしまうので、時間をかけても作ったほうが、結果としてスムーズに短時間で作れます。
もう一つ、組み立て時に参照するための2次元図も作っておきます。
3D-CADというと3Dプリンターを使って、作るイメージがあって、2Dなど不要なイメージがありますが、手作業で実際の物を作るときは、やっぱり2次元図がないと困ります。
組み立て
ホームセンタで木材を購入、切ってもらったので、コーススレッドをを使って組み立ててゆきます。
まずは枠の組み立て。
平面上においてもガクガクしないよう、気を付けて組み立てます。
次は中に入るトレイ。
簡単な構造なので、組み立ては2時間掛からずに済みました。
押し入れに格納するとこんな感じになります。
うまく出来たように見えますが...実はミスが1ケ所。
べニア板が、指示通りの寸法でカットされておらず、はみ出してしまいました。
足りなかったら切り直しになってしまうのですが、大きすぎなのは幸いでした。トレイ枠に固定したのち、余った部分をのこぎりで切ろうと思ったのですが、
枠に挿入してみると、ギリギリ隙間があってそのままでも入りました。
切り落とすのも労力かかるし、手出来ると切断面が汚くなってしまうので、このまま使うことにしました。
型紙収納ケースの完成
これで完成です。型紙をすべて格納しました。
この収納ケースを作る前に押し入れはどうだったかというと...下のような状態。
まだ使っていない在庫布の入った段ボール箱を重ねて積んでいました。
この状態だと、どんな布があるのか、探すのが大変で、新たに布を買ってきてから「既に持ってた」と気付くこともありました。
段ボールを止めて、取り出しやすい衣装ケースに変えることにしたのですが、その際にできる余り空間を型紙収納に使うことにしたのです。
これでスペースの有効活用ができた上に、使いやすくなりました。これからもたくさん服を作ろうと思います。
最終更新日: 2020-01-16 07:33:39