書籍複写用カメラスタンドの自作
書籍などの文章を安定して複写できるスタンドを自作しました。
電動ドリルがあれば1000円ほどで出来ます。図面も添付しておきますので、同じものを作ってみたい方はどうぞ。
書籍を安定して撮影できる台が欲しい
元庄屋だった古民家に古文書がたくさんあって、これを撮影して後世に残そうって話になりました。
1000冊以上あるので、手分けしても一人当たり100冊以上複写しなければいけません。
当初普通の三脚を使って撮影していましたが、脚が邪魔だったり、脚の影が映ってしまったりするので、たくさん撮影するには効率が悪いことがわかりました。
そこで専用のコピースタンドを自作することにしたのです。
三脚で本を複写する方法
ちなみに、普通の三脚を使って複写するには、以下の方法で行います。
可能なのは、センターポールの付いたタイプの三脚。雲台の部分がネジで外れるようになっているので雲台楽天 を取り外し、ポールも引っこ抜きます。
抜いたポールを本体に逆さに差し込み、雲台を取り付けます。
これでカメラを真下へ向けることができ、直下に広げた書籍を撮影できます。
撮影枚数が少なければこれでも十分使えます。
自作のカメラスタンド
ホームセンターで売っている1×4材を使って自作しました。
材料は1×4材長さ1820㎜2本、べニア板910×300㎜厚み5㎜、1/4インチネジと蝶ナット各1、コーススレッド。
道具は電動ドライバー。
全部で大体1000円くらい。
作りかた
ホームセンターで材料を購入。木材は所用寸法にカットしてもらいます。
こんな感じの簡単な木取り図を描いて持ってゆくと、店員さんも助かるし、切り間違いもなくせます。
べニア板は幅が910㎜もありますが、これは古文書が横長(200×400mmくらい)なので、見開きをべニアの上に置くためです。ふつうの本ならもっと短くて大丈夫。
木材楽天 をカットしたら、上の図の通りに組み立てます。コーススレッドは直接立てずに、下穴を明けておくとまっすぐに入ります。
頭が出っ張って床が傷つくので、下穴の上からコーススレッドより大きい径のドリルで浅い穴を開けておくと頭が隠れてくれます。
カメラ
楽天 取付部には直径6.2㎜の穴を開けて1/4インチネジを通し、カメラを固定します。
べニア板は本体に固定せず、置くだけ。横長の古文書を載せたままスライドして撮影できるようにしています。
写真には付いていませんが、中央の柱にクリップ式の照明を取り付けて使っています。
使ってみた感想
がっちり作ったつもりではありますが、手を載せてパッと放したときなど、カマラがぶるぶる振動します。気を付けないとぶれてしまいます。
これはがっしりするより、カメれのあたりに重りを追加することで改善するかなとは思いますが、現状でも問題はないのでこのまま使っています。
三脚に比べれば数段がっしりしていて、作業もしやすいので、疲れにくく、効率よく撮影ができるようになりました。
撮影する古文書、まだまだたくさんありますが、このコピースタンド楽天 を使って効率よく作業を進めようと思っています。
最終更新日: 2017-10-02 14:02:11