須屋(スヤ)の形状、寸法、作りかた
須屋は仮須屋とも言って、遺骨を49日から墓のできるまで、墓地に仮埋葬している間に置いておく仮の祠のようなものです。
岡山では一般的なものなのですが、ほかの地方ではこういうものを建てる習慣はないようです。
昔は個人または夫婦墓が一般的だったので、石塔を作るまでの間に用いましたが、最近は先祖墓が一般化しており、遺骨をすぐに墓へ入れることができるので、仮須屋を用いる機会も減っているようです。
母が亡くなったときに父が仮須屋を自作していました。数年後、父が亡くなったときは私が父のものを作りました。
最近親族が亡くなったのでまた作ることになりました。ふつうは購入するものなのですが、我が家では供養の一部として仮須屋を作るのが習慣のようになってしまいました。
本体は私が作るのですが、近親のものがめいめい薄い板を切って卒塔婆の形に仕上げ、須屋の周りに貼り付けています。
仮須屋を作ろうという人はあまりいないと思いますが、参考に図面などを掲載しておきます。
須屋の図面
決まった寸法はないと思うのですが、大体このくらいの大きさです。父が作ったものを採寸したのですが、父は親族の市販の須屋の寸法を測っていました。
材料は3cm角、長さ2mの角材を4本。厚さ7㎜、幅150㎜の杉板を使っています。
角材は市販されていますが、杉板は製材所で薄く挽いてもらったものです。仮須屋は適度に朽ちるのが良いとされているので、薄めのものを使いました。
須屋の写真
製作中、完成したものがこちらです。
3次元モデル
組み立て中
完成した仮須屋
最終更新日: 2018-05-25 04:50:57