国土調査がやってきた
我が家にも国土調査がやってくることになりました。
「国土調査」と役場の人はいっていましたが、詳しくは地籍調査というのだそうです。
地籍調査、土地分類調査、水調査の三つを合わせて国土調査だそうな。
なので、国土調査といっても間違いではないわけですね。
地籍調査の手順
噂では今年行うと聞いていたのですが、まずは町役場から封書が届きました。調査する土地の所有者全員に配布されます。
私の家は昔からある家なので、宅地、畑のほか、山林の分も届いています。
封書には委任状も入っていました。現場の立ち会いに行く意思のない人は、委任状を出しておきます。
その後、立ち会い日の案内の手紙が届きました。私の家はいくつかの土地が分散しているので、4日に分けて立ち会わなければいけません。
妻も私も働いているので、交代で会社を休むことにしました。
立ち合いが済むと、その位置に境界杭を打ちます。杭をもとに測量がなされます。
仮杭を打った後、こんなプレートがうたれます。
共同所有地の地籍調査立ち会い
昔は共同の所有地という形で、集落の共有地を管理していました。
登記した当時は数十軒でも、時間がたつと相続人が増えて、共同所有者が膨大になってしまいます。
我が家の畑の隣には、小さな祠が建っていた(今はない)小さな土地があります。
大正時代に共有地として登記され、現在では300名以上の人が権利を持っているそうです。
面積は10平方メートルにも満たないのですが、100名以上いたら一人くらいゴネる人が出てきそうですね。
ちょっと心配しています。
他人の所有地が自分の土地になってしまっている場合の扱い
先日、地籍調査の件で、役場の人が尋ねてきました。我が家の畑の一部が国有地だというのです。
「そんな話は初めて聞いた」というと、古い和紙の地籍図を見せてもらいました。
以前は畑の中に水路が通っていたのに、いつのまにか畑になってしまっていたようです。
当事者はもう亡くなっているので経緯はわからないのですが、下記のように扱うことにしました。
地籍調査時に、水路の部分(もう跡形もないので想像した位置)の境界に杭を打って、地籍を明確にしておく。
その後、役場に国有地の払い下げを申請して、払下げてもらう。
役場の人とはその日、こう話したのですが、多分払い下げの手続き等はしないと思います。
そのまま畑として使われ、いつの間にかまた忘れられてしまうでしょう。
地籍調査に立ち会う
立ち会いに行ってきました。無事終わりました。
立ち会いとしては、役場の人と該当地権者の人たちが境界を確認したうえで杭を打ってまわります。
双方に意義がなければすんなりと終了です。
地籍調査で困ったこと
我が家の畑では、トラブルというほどではないけれど、ちょっと困ったことが起きました。
切り図(昔の地籍図)と現状の土地の形が異なる部分があったのです。
ずーと昔からこうだったし、段差もあってそうやすやすと動かせない境界だったので、結局「現状通り」ということで杭を打ちましたが、
確認するのに結構時間がかかりました。
もう一つは、地権者が立ち会いに来なかったことです。畑の隣に廃屋があった(今は完全に崩れてしまっている)のですが、その土地の
地権者の人が立ち会いに現れなかったのです。
その境界には、すでにコンクリートの杭が打ってあったので境界線は引けましたが、
相手方の了承がないので、現状は「仮」です。
最終更新日: 2013-10-29 05:10:59