文化式原型型紙の作りかた
女性用の文化式原型製図の方法です。CADで製図してみました。
文化式の製図方法では、バストと背丈、(ウエスト)の寸法を使って製図します。
バストを定数Bとすると、ある寸法a==B÷8+74といった風に決めてあり、全体の形状がこの3つの変数だけで変化するようにできています。
製図にはパラメトリック機能付きのCADを使いました。普通のCADは、例えば寸法100の線を引いた後、これを110に変更する場合は線をいったん消して引き直します。
パラメトリックなCADでは、消さずに100を110と書き直すだけでCADが自動的に計算して線を引き直してくれます。
なので、この機能のあるCADで原型を製図しておけば、あとはバストなどの数値を変えるだけでいろいろなサイズの原型を書き直すことが可能です。
便利ですね。
このページで紹介している型紙は、バスト830、背丈380、ウエスト640の寸法で描いています。
男性用の原型製図方法は
こちらで書いています。
文化式原型型紙製図の図解
製図の順序。まず、外枠を書きます。バストと背丈をもとに書く寸法を算出
判りにくくて申し訳ないのですが、各寸法の関係は下の図のようになります。
続いて前身頃を製図します。これもバストを背丈を使って算出します。
後身頃も同様に製図します。
最後にウエストのダーツを入れます。ウエストの寸法はこのダーツだけに使用するので、文化式の原型型紙製作は
実質的にバストと背丈だけで作ることになります。
文化式原型型紙の完成
製図を終えたした型紙は、プリントアウトして厚紙などに貼り付け、切り抜いて完成です。
ここの服の型紙を作る際に、この原型をなぞってトレースし、新たな型紙をおこします。
私のようにCADが使える人であれば、原型はプリントアウトせず、CADの中で作りたい服の型紙を製図、プリントアウトしたほうが良いでしょう。
最終更新日: 2013-08-12 11:01:57