土壁を鎧壁にリフォーム
納屋はむき出しの土壁だったのですが、台風が来ると雨が当たって土が剥落してしまうため、自分で鎧張りにリフォームしました。鎧張り作業のしかたとかかった費用などを紹介します。
鎧張り壁の構造
簡単に書くと下の図のようになります。木の板を少しずつ重ねあわせながら、下から順番に貼ってゆきます。
雨が入りにくく、かつ通気性も保つことができる構造です。
釘の打ちかた
板へ打つ釘は、上の図のように、片側だけにします。両側に釘を打つと、時間経過とともにいたが収縮して割れてしまうそうです。
片方のみ打っても、上からかぶせる板で押さえますから、何も問題はありません。
私の場合は、釘の代わりにステンレスのコーススレッドを使いました。
あらかじめ板の両端に下穴を開けておき、コーススレッドを半分くらい板にねじ込み、壁に取り付けます。
低いうちは普通に作業出来ますが、高くなってきたら、梯子を2つ並べて使います。
コーススレッドを半分打ち込んでおけば、これで引っかかって仮止めになるため、一人でも作業ができます。
コーススレッドを下の板に引っ掛けて位置決めするので、下穴を正確に開けないと板が傾いて見栄えが悪くなってしまいます。
下の写真のように、ボール盤と冶具を用いて正確に一定の位置に開けました。
端部の構造
板の橋の部分は、角材と板材を組み合わせ、コーススレッドの頭を隠すようにしました。
板張り作業方法
写真のように、下から順に板を張ってゆきました。梯子は板の両端に2つかけておくと作業がスムーズに進みます。
材料と費用
板は杉板を使いました。180-12-2000のサイズです。10枚で2000円ほど。
今回貼った板は50枚ほどなので、板の材料代は一万円ほどです。
板は塗装せず、灯油バーナーで自分で焼き、焦げめをつけてあります。
材料代は、全部で2万円ほどでした。業者に見積もりもお願いしたのですが、板金を張りつめて20万円といわれました。
木の板を張ってほしいと頼んだのですが「それは出来ない」と断られました。
安くしようとすると、木の板を張るのは手間がかかり過ぎるのでしょう。
もともと古い家なので、木の板を自分で張った方がしっくりするし、とても安く仕上がったので満足しています。
自分で作って浮いたお金で、テーブルソーやルーターなどの電動工具を購入しました。これらの工具を買ったおかげで、その後棚や庇などを自分で安く作ることが出来ました。時間があって自分で作業が出来るなら大幅にお金を浮かすことが出来ます。
最終更新日: 2018-12-04 08:31:54