苗の徒長対策
野菜を種から育てるとき、特に夏野菜を加温して種から育てるときは、苗が徒長しやすくて困ります。
下の写真は育苗箱で育てて見事に徒長したキュウリ。
こうなってしまうと軟弱な苗になり、その後うまく育ってくれません。丈夫な苗を育てるにはどうしたらよいか、
考えてみました。
苗が徒長する原因
大きく分けて4つの原因があるそうです。
○日光不足
○肥料が多すぎる
○多湿
○刺激不足
写真のキュウリは多湿が原因です。
まだ寒いころに育苗箱の中で育てると、密閉した箱内で湿度が上がりすぎ、徒長してしまうのです。
私の所有しているこの小さな育苗箱では、湿度管理が難しいです。
日光不足も典型的な徒長を招きます。
もやしがそのよい例ですね。種は暗い土の中で発芽しますが、日に当たらなければ育つことはできません。そこで、暗い土の中から抜け出すために、栄養の続く限り伸びて明るいところへ出ようとするのです。
伸びるために種に入っていた栄養を使いますから、徒長することは苗の体力を擦り減らすことになります。
肥料のやりすぎはわかるとして、刺激不足は意外ですね。
風のない環境で育てると、徒長しやすくなるそうです。緩い環境では植物も怠けてしまうのでしょう。
アメリカのバイオスフィア2という地球環境を模した施設で育った樹木は、風のない環境で育ったので、簡単に折れてしまうようになってしまったそうです。
植木鉢に種をたくさん蒔くと苗がこんもりと山形に茂ります。中央部は刺激が少ないので長く伸びるのだそうです。
徒長を予防する方法
原因がわかれば防止するのは簡単ですね。
○日光を十分に与える
○肥料は適度に
○過湿を防ぐ
○時々苗を触ってあげる
とはいっても実行はなかなか大変。特に過湿を防ぐのは早春の夏野菜育苗では(私には)難しそうです。
農家の育苗では、ビニールハウスの中に電気毛布のような発熱剤を敷き、苗の入ったポットを並べ、その上をビニールトンネルで覆うそうです。湿度を減らすには、大きな空間が必要なのでしょう。小さな育苗器の中では常に湿度100%になってしまいます。
去年までは夏野菜を種から育てて失敗続きだったのですが、今年からはキッパリあきらめ、苗を購入することにします。
過湿にならないアイデアを思いついたら、また挑戦してみようと思います。
最終更新日: 2019-03-27 08:58:40