桃の栽培、手入れ、増やしかた
桃の栽培、増やし方、手入れの仕方についてまとめました。自分のおぼえがき用の文章です。
歴史
桃は中国北部を原産地とするバラ科の植物です。中国では古くから霊木として尊ばれ、多くの所に記録が残されています。
中国最古の詩集にも読まれていますし、西遊記では孫悟空が9000年に一度実をつける桃を食べて霊力を身につけます。ユートピアは桃源郷とよばれます。
日本へは、弥生時代にはすでに到来していたとされています。古事記では、黄泉国にへ出かけたイザナギノ尊が、追いかけてくる鬼たちを、桃の実を投げつけて退治しています。桃の節句は、中国の影響によるものです。
特性
桃は樹高1~5ほどの落葉小高木です。日当たり、排水の良い土地を好みます。
春には葉を出す前に花が咲きます。花の大きさは2.5~3.5cmほどで、ウメ、サクラよりやや大きい感じです。花の色は、白、ピンク、紅があります。花の咲き方は、一重、八重、菊咲きなど。植えつけてから2,3年で花が咲きます。
桃の品種は、大きく分けて2つになります。観賞用に改良された花桃と、食用に改良された実桃でです。
利用方法
花桃は切り花、実桃は果実を生食するか、缶づめ、ジャムにもなります。
桃の種は桃仁と呼ばれて、漢方薬になります。月経不順、打撲傷に効くとのこと。葉を湯船にいれて入浴すると、汗疹に効くとされます。
園芸品種
園芸品種は江戸時代に多く作出され、200ほどあったとされますが、現在では、花桃20品種、実桃30品種ほどがあるとされます。
桃の樹形は立性、箒性、枝垂れ性、矮性の4つに分かれます。
上は本草図譜に紹介されている、江戸時代の桃の品種
育てかた
果実を収穫するのであれば、乾燥気味の土地で育てると、甘いものが育ちます。木の寿命は20年ほど。一度育てた土地ではうまく育たないので、場所を変えて植えます。鉢植えで育てることもできます。
庭植えであれば、定期的な水やりの必要はありません。肥料は春と秋に施します。
桃は大きくなるので、毎年剪定して樹形を整えます。実桃は冬、花物は花の終わった直後に行います。
入手方法
桃は、苗木を購入して育てます。12月~3月頃に出回るので、気に入った品種を購入しましょう。1本1000円くらいです。
病害虫と病気
葉のちじれてしまう、萎縮病に気を付けます。殺菌剤で予防できます。葉を食べる毛虫が発生するので、農薬を散布するか、取り除きます。
花期
桃の花期は3~4月です。
増やし方
桃は接ぎ木で増やします。
最終更新日: 2013-03-07 05:54:46