あじさいの栽培、手入れ、増やしかた
園芸品種のあじさいは、日本のガクアジサイを西洋で品種改良したものです。江戸時代頃に西洋へ伝わり、大正の頃、日本に戻ってきました。
鞠型の西洋アジサイは元々は日本生まれです。江戸時代はアジサイは日本では好かれておらず、幽霊花とか、化け花と呼ばれていました。
アジサイというと、お寺にたくさん植えられている印象がありますが、お寺に植えられるようになったのは最近で、「あじさい寺」を見かけますが、戦後からだそうです。
あじさいの入手方法
あじさいは3から6月頃、鉢植えが出回ります。鉢植えのまま花を楽しみ、その後庭に植えると良いでしょう。日本生まれの植物ですから、比較的丈夫です。
あじさいの管理
咲き終わった花がらは早めに剪定します。残しておくと、花に栄養ととられてしまいます。
あじさいの植え付けは、花が終わり、
剪定
楽天 をした後にすると良いでしょう。6から7月くらいです。
あじさいに適した土地は、日当たりが良く、湿気のあるところです。乾燥しやすいところは水遣りに気をつけます。植え付け後はすぐに真夏になるので、根が十分に張らないうちは気をつけて水遣りをします。
あじさいの花の時期は6~7月くらいです。
あじさいの病害虫
あじさいは丈夫であまり病害虫はありませんが、春と秋のハダニに気をつけておきましょう。乾燥すると発生しやすくなります。
あじさいの増やし方
あじさいはさし木で増やすことが出来ます。
6~7月頃、新しい葉を付けた枝を切り取り、1時間ほど水揚げしてからさし木にします。剪定枝から選んで作ると良いでしょう。
1月ほどで根が出るので、それまでは直射日光と風の当たらない場所で管理します。
根が生えたら植木鉢に移しましょう。あじさいは容易にさし木で増やすことが出来ます。
あじさいの剪定方法
あじさいの剪定は花のあとと冬に行います。古くなった枝は根元から切ります。伸びすぎた枝は丸い芽を残して切ります。
丸い芽は花芽なので、残しておけば花が咲きます。
花芽は枝の先端近くにあるので、花芽を残して剪定していると、毎年少しずつ大きくなってしまいます。
古い枝を思い切って根元から切り、新しい枝を伸ばすようにすれば小さく保つことができます。
毎年花を咲かせながら小さくまとめ続けるのは難しいと感じます。
ハイドランジアの育てかた
園芸店でハイドランジアとして売られている花も、日本のアジサイが西洋で改良されたものです。
ただし、こちらは鉢植え用の品種。アジサイの鉢植えに準じて育てます。
挿し木のしかた
あじさいのさし木はかなり容易なほうです。6月初旬、実際にさし木をしてみました。
まずは挿し穂を取ってきます。庭のあじさいの今年延びた枝を20cmくらい取ってきました。
余分な葉を取って2時間ほど水に付け、水揚げをします。
発根促進剤を切り口につけます。発根促進剤は、「ルートン」というもの。
ホームセンターで根気良く探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
肥料などを置いてある場所を探したのですが、結局農薬の売り場においてあるのを見つけました。探す場所を間違っていたのですね。
「挿し芽、種まきの土」をポットに入れて濡らし、棒で穴を開けたところへ挿し穂を差し込みます。これを明るい日陰において時々水遣りをし、
気長に根が出るのを待ちます。
さし木成功コツの一つは、有機物の少ない土を使うことだそうです。肥料は土に混ぜず、発根後に与えるようにします(肥料分があると失敗します)。
1月あまり後、写真ではわかりませんが、発根してくれました。
この後植え替えをして徐々に日に当てる予定です。このあと過酷な夏になるので、夏越しに注意します。
親のあじさいは、今年もたくさんの花を咲かせました。この写真はもう盛りを過ぎています。
毎年挿し木をして少しずつ増やしています。
いろいろなアジサイ
庭に植えているアジサイです。
剪定の時期と方法
アジサイは剪定の難しい植物とされています。花が終わってからすぐに翌年の花芽が作られるので、剪定すると花芽を切ることになってしまい、翌年花が少なくなってしまいます。
かといって剪定しないとだんだん大きくなってしまうので困ったものです。
そこで、試しまだ花が咲いている時期に剪定をしてみました。
7月初旬、まだ花がさかりの間に思い切って剪定。小さく仕立て直しました。1年後、いつも通りにたくさんの花が咲きました。
剪定前のアジサイ。2018年7月2日
剪定直後のアジサイ。2018年7月2日
1年後のアジサイ。2019年6月14日
最終更新日: 2019-06-19 09:14:48