日本ミツバチの増群方法
最近は来春からのミツバチ飼育についていろいろ考えています。
現在のミツバチ飼育数は0匹。日本ミツバチは自然消滅、西洋ミツバチは農薬で壊滅してしまったのです。
西洋ミツバチはまた購入するで、日本ミツバチ楽天 はさる方のご好意で譲っていただけることになっています。
西洋ミツバチは今までどおりの方法で飼うとして、さて、問題は日本ミツバチ。
私のように週末しかミツバチの世話が出来ない人間が重箱で日本ミツバチの飼育継続は不可能(に近い)。
なぜかというと...
重箱飼育は分蜂を介して増やす必要がある
下の図に示すように、重箱飼育では一旦自然分蜂させて、その分蜂群を巣箱に入れて増やしてゆきます。
いつも家にいて分蜂を監視出来る人であれば、あるいは監視してくれる人がいれば、問題ないのですが、
出来なければ、自然分蜂した群は、そのまま自然界へ戻っていってしまいます。
「じゃあ、西洋ミツバチと同じように、巣枠式の巣箱楽天 で飼えばいいでしょ」という話になります。巣枠式であれば、人工文蜂が出来るのです。が、そうなると、また新たな問題が生じます。
「巣枠式で飼うなら、西洋ミツバチを飼ったほうが良い」となってしまうのです。
日本ミツバチは簡素な巣箱で手間をかけず、少しのハチミツをもらうのが良いところです。
複雑な巣箱で手間をかけ、少しのハチミツを得るのであれば、
同じ手間をかけて大量のハチミツを得る西洋ミツバチを飼うほうがずーと魅力的です。
じゃあ、私のような忙しい人が日本ミツバチを飼うのはどうすればいいか...と考えてみました。
繁殖群と採蜜群の分離
簡単に言えば、重箱の長所と巣枠式の長所を重ねて、双方の短所を低減する手法です。
繁殖群はこんな感じの巣箱で飼います。名付けて「ミツバチアパート」
長巣箱(LongDeepHive)を横に繋げただけのものですけどね。
私の場合、蜂舎で飼うので、巣箱の間隔が狭くなってしまいます。狭くなるなら、いっそのこと
棟続きにしたほうが材料代が減らせます。
試算したところ、個々の長巣箱を作るより材料費は4割くらい減らせます。
このミツバチアパートで、群をどんどん増やしてゆきます。
群に王台が出来たら、その巣枠を隣の巣箱に移し、新群を育成。王台が出来たらまた隣の巣箱に...
という具合に増やしてゆきます。
ミツバチアパートが満杯になったら、今度は巣枠を重箱に入れて、新群を育成します。
重箱式巣箱は巣枠も入れられるように、落下防止桟を着脱式にしておきます。
重箱式巣箱は「採蜜群」になります。巣箱の底を掃除するくらいで、この巣箱から分封してしまっても
気にしない。手間をかけずに時々蜂蜜を採ります。
図にするとこんな感じ。
じゃあさっそく巣箱作りを...というところですが、結局この飼いかたをするのはやめることにしました。理由は単純に「面白くなさそうだから」。
私の中では西洋ミツバチと日本ミツバチって全然別の物で、やっぱり日本ミツバチは愛玩用で飼いたいなと思います。どうせ少ししかハチミツ採れないんだし。
そんなことで、いろいろ悩んだ挙句、来年の日本ミツバチ飼育は、なんにも考えずに飼うことにしました。
日本ミツバチさんには、今年復刻した100年前の巣箱「吉田式巣箱」に住んでもらおうと思っています。
「ああ、この巣箱に住むのは100年ぶりだ」って、ミツバチさん達は言ってくれるかな?
最終更新日: 2017-01-05 07:53:04