ソバ栽培のしかた
自己流の蕎麦の栽培方法の紹介です。
ソバは穀類の中でもかなり栽培しやすい方なので、(製粉ができるなら)挑戦してみると面白いです。
種まきの時期
私の住む山陽地方では8月末頃にします。9月に入ってから蒔くと、まだ小さいうちに
実が出来てしまい、収穫量が減ります。
種蒔きの前、お盆の頃に畑を準備しておきます。肥料は少しだけ、化成肥料をまきます。
肥料分が多すぎると枝葉ばかり大きくなって実が付かないので注意が必要です。
畑のローテーションですが、私の場合、トウモロコシや小松菜の後作に育てる場合が多いです。
年によっては種まき後、全く雨が降らず、発芽が遅れてしまうことがあります。
暑い季節だし、面積も広いので、少しくらいの水遣りでは効果がありません。そのような年は収量がかなり落ちてしまいます。
草取り
生育中は草取り等は不要です。雑草より蕎麦の方が先に大きくなります。
ソバの収穫
10月末頃(山陽地方では)、収穫します。
私は鎌を使い、ビール片手に作業しています(笑)。
脱穀のしかた
刈り取った蕎麦を大きな袋の上へ、バンバンと強く叩きつけます。
数回叩くとほとんどの粒が落ちます。これで脱穀完了。他の穀類よりずっと楽です。
脱穀楽天 しやすいのは良いのですが、実が落ちやすいので、収穫前に台風がきたりすると、収穫量がかなり減ってしまいます。
乾燥
収穫のすんだ蕎麦は箕に広げ、軒下で1週間ほど干します。虫やら、カタツムリやらも
一緒に収穫してしまってますが、乾燥中に蟻さんたちが運び出してくれます。
製粉
石臼も持っているのですが、サイズが合っていないとそば殻まで粉にしてしまい、
じゃりじゃりした食感のそばが出来てしまいます。時間もかかりますしね。
私の場合、弟が製粉会社に勤務しているので、そこで製粉してもらっています。
製粉所に頼むときれいに仕上がります。
栽培面積と収穫量
大体50平方m位で作っています。起耕等は耕運機を使うのでそれほど時間がかかりませんが、収穫は鎌を使い、同時に脱穀もするので、一人で半日くらいかかります。
取れる量は、年にもよりますが、20人前くらいになります。
毎年正月には集まった親戚一同で年越しならぬ正月そばを打ちます。これがとても楽しいのです。
ソバの連作障害
多くの作物は毎年同じ場所で育てるとうまく出来ません。
ソバもこの傾向があるので、毎年同じ場所で作るのは避けた方が良いです。
種の準備
毎年収穫したものを少し取り分けておいて次の年に蒔いているのですが...これを続けていたら、だんだん実が小さくなってしまいました。無選別に蒔くのではなく、大きな実を選んで蒔かないと劣化してしまうようです。
全てを選別するのは大変なので、少量を選別して、次の年は種採り用として蒔いておき、その次の年に収穫用に使ったら良いかなと思っています。
最終更新日: 2019-06-24 08:06:34