渋柿で柿渋作り
我が家の渋柿を収穫して、柿渋液を作りました。作り方を紹介します。布を染色して発色の過程も紹介しています。
渋柿の収穫時期
柿の実に含まれている渋、はお盆の頃(8月頃)が一番多いのだそうです。家に渋柿のある方は、お盆休みを利用して作ってみるとよいでしょう。
我が家の渋柿を収穫。この実は受粉用の木のもので、渋を抜いても不味く、まったく利用していなかったものです。品種は不明
この利用していない実に柿渋楽天 作りの用途がありそうなので、作ってみることにしました。
バケツに一杯収穫しました。採る気ならもう2,3杯は採れたけど、今回はこれだけです。
これで8リットルくらいの柿渋液が出来ました。
柿渋の加工
2個くらいをジューサーに放り込み、砕きます。
実だけでは空回りして廻らなくなるので等量くらいの水も入れました。水を入れると液が薄まってしまうのですが...仕方ないですね。
潰した実を漏斗の上に敷いた晒しに落として絞ります。漏斗の下には
ペットボトルが置いてあります。
柿渋液を取り扱うときはゴム手袋を使用し、直接触れないように気をつけましょう。
皮膚に柿渋が付いてカピカピになってしまいます。サラシ、漏斗も「柿渋めっき」されてしまうので、
専用の物を用意すると良いでしょう。
但し、金属製はダメです(鉄と柿渋が反応して黒くなってしまいます)。
これで柿渋液が出来ました。このままでは有機物が含まれていて、塗った物にカビが生えてしまったりします。
ですので、このまま1年ほど寝かします。
ペットボトルで保管していますが、フタを締めてはいけません。
発酵したガスが逃げられず、パンパンに膨れ上がってしまいます。
破裂の恐れもありますので気をつけましょう。
柿渋液が発酵(腐敗)すると、とても強烈なにおいがします。保管場所には気をつけましょう。
柿渋染め
漉すために使った晒しに、たっぷりと柿渋が染み込んだので、日に晒して発色させてみました。
柿渋を染物に使う場合は、染めた布を均一に日光に当てるのがコツなのだそうです。
太陽光で発色するので、日当たりにムラがあると、そのままのムラに仕上がります。
柿渋染めの発色
日に晒したまま、発色の様子を観察しました。
1ヶ月ほどですばらしい色合いに落ち着きました。
しかし...生の柿渋液を使ったためでしょう、カビも生えてしまいました。やはり1年寝かせて、有機物を分解させる必要があります。
柿渋染め数時間後
柿渋染め2週間後
柿渋染め4週間後。いい色に変わりました。
最終更新日: 2019-07-18 10:19:25