養蜂改良説
養蜂改良説
(この本も著作権切れなので図版をコピーさせていただきました)
明治40年頃の本を読んでみると、類似しているものが多いので「手本になっている本が
あるに違いない」と思って探してみました。図などを見ていると、この本のようです。
著者は玉利さんという人だそうですが、他の本に「玉利式巣箱」というのも出てきます。
ちなみに玉利さんは鹿児島県士族で、東京の目黒村に住んでいたそうです。
なんとも素敵な養蜂場ですな。今でもあるのだろうか?
米国オハイオ州養蜂雑誌記者ルート氏の養蜂場だそうです。
上の図は絵の感じからすると、外国の図版を転載したように思えます。よく似た図が 後の本にも出てきます。
日本ミツバチについて
雲州にはミヤマミツバチ、クマミツバチの二種類がある。
薩州の産は至って温和。
信州木曽産は灰色でヘボと呼ばれる。
とのこと。ミツバチ以外の蜂も入っているような...。
薩州のミツバチが温和というのは、鹿児島県士族ゆえのひいきだろうか。
分封について面白い記述を見つけました。
第一分封後八九日を経て巣内に一種の鳴響あり朝夕衆蜂の鎮静なるときに於いて耳を巣箱楽天 に
密接するときは凡そ1分毎に「ピ、ピーンー」と云える如き異なれる響を聞く然るときは翌日
必ず第二の分封を発すべし
女王蜂が「ピー」と鳴く話は聞いたことがありますが、このことでしょうね。
タイトル : 養蜂改良説
タイトルよみ : ヨウホウ カイリョウセツ
責任表示 : 玉利喜造著
出版事項 : 東京:有隣堂,明22.12
形態 : 126p 図版;20cm
一般注記 : 混同農圃蔵版
NDC分類 : 640
著者標目 : 玉利,喜造(1856-1931)
著者標目よみ : タマリ,キゾウ(1856-1931)
全国書誌番号 : 40063514
請求記号 : YDM65158
西暦年 : 1889
最終更新日: 2007-09-06 00:00:00