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2021年の柿の収穫

会社を退職してから柿園の世話を本格的に始めています。
今年は5年目になります。
柿の木

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最悪の不作年

以前は出荷用の6キロ箱で100箱以上出荷する年もありましたが、
去年の2020年はその十分の一程、そして今年はその半分ほどにまで減少してしまいました
柿の実

今までにない最悪の記録で、実はひとつもならない木もありました。
状況は近所でも同様で、注文を受けた量の柿すら収穫できず、客さんにお願いして来年の出荷まで待ってもらうことにしたり、小さな実を送ってクレームを受けてしまった人もいます。
みんな、こんな年は初めてと言っていました。

不作の原因

やはり気候変動が原因だと思います。
今年はお盆の頃に長雨が続き、本来暑くて乾燥した時期に、涼しく湿った状態になりましできれば返礼品もできればた。
例年では8月のこの時期に落葉病の予防薬を散布するのですが、私の所も含めて散歩できなかった農家が多かったです。
落葉病は柿の葉っぱを落としてしまう細菌が原因なので、湿度の多い期間が続いたために繁殖してしまったのでしょう。どの柿園でも早い時期にかなりの方が落ちてしまいました
この時期はカキノヘタ虫の防除も必要です。この虫が柿のヘタに入り込むと、柿の実が熟す前に落ちてしまいます。この虫の害も今年は非常に多かったようです。
柿の実

長雨の前に薬剤を散布していた農家は、これらの影響をあまり受けず収穫量もそれほど減らなかったそうです。
最近は農薬の使用を控える傾向があるので、病害虫の発生が増えていることも要因の一つかもしれません。
10月になると逆に暑いくらいに感じる暖かい日が続きました。柿の実は気温が下がらないと色づいてくれません。実が青くなかなか熟してくれませんでした。

温暖化の将来

将来地球温暖化で暖かくなると、秋に柿の実が熟さず、青いままになってしまうことが懸念されるそうです。現在よりももっとの北地方でなければ柿の栽培ができなくなるのかもしれません。
沖縄では柿の栽培はできないそうです。これには別の理由があって、冬暖かいので柿の花芽が作られないのが原因だそうです。

今年も赤字

数年前からふるさと納税の返礼品として、柿の出荷をしています。今年は注文分をやっと満たせるくらいの柿しか収穫できませんでした。
市場では出荷できませんでした。
柿の出荷箱

市場へ出荷すると5kgあたり1000円前後になります。ふるさと納税の返礼品は直接消費者に手渡せるので、2000円ほどになります。
できれば全ての柿をふるさと納税の返礼品として出荷したいものですが、最近は柿を扱う農家が増えてしまい、注文数も減ってしまいました。
私が始める前から扱っている農家の人に聞くと、昔は100箱ぐらい注文があったそうです。
金額にして20万円くらい。
現在はその1/10ぐらいしか注文がきません。
売上に対し農薬楽天 代農機具の更新代燃料費を比べると、やはり今年も赤字です。
柿関係の農作業は年間200時間ぐらいかかるのですが、人件費は全く出ません。
もし豊作で黒字になった場合はどのくらいの売上になるかというと、7~800キロ市場に出荷するとして20万円弱。
ふるさと納税の注文がたくさん来たとしても20万円を超えるのはちょっと無理かなと思います。
年間作業時間200時間として、20万円の売り上げを出しても時給に直すと1000円ほどにしかなりません。

最終更新日: 2021-11-16 05:24:42

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Author: Tomoyuki Ito

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