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台風で倒れた物置小屋を引き起こす方法

今年の春、畑の隅に農機具小屋を建てました。広さは3畳ほどです。
畑なので基礎は作らず、コンクリートブロックを並べてその上に小屋楽天 を置いただけにしました。
小屋自体の重さでおそらく台風が来ても倒れないだろうと思っていたのですが、秋に来た台風で見事横倒しになってしまいました。
台風で倒れた小屋

畑は風の通りが良いので、他の場所よりも風が強いのでしょうか、小屋が小さいとに縦横の比が縦方向に増えるのも倒れやすい原因になったと思います。
幅1800mmに対して高さは2mちょっとあります。

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小屋の入り口に扉を付けなかったのも倒れた原因の一つかだと思います。 風が小屋の中に入って屋根を下から突き上げるような力が加わってしまいます。 扉をつけておくか、台風が来た時に塞いでおくべきだったでしょう。

後から反省しても仕方がありません、小屋は横倒しになってしまったので、何とかして引き起こすことにしました。

小屋は片屋根楽天 式で、壁の一番高い側に入り口が付いていますこちらから風を受けて横倒しになりましたが、幸いなことに横にはずれていません。 隣は一段低い畑なのですが、もしこちらに落ちていたら引き上げることは不可能だったと思います。

引き起こしの構想

単純に転がっているので、引っ張って縦にすればほぼ元の位置に戻るはずです。横に引っ張るとずれてしまう可能性があるので、足元には杭を打っておきます。
横からロープで何人かで引っ張ればすぐに元に戻せそうですが、人を集めるのが大変です。
チェーンブロックを使って一人で引っ張ろうと思ったのですが、荷重を考えるとチェーンブロックを使うほどでもなさそうです。
そこで滑車を使ってみることにしました。滑車を一つ使えば必要な力は半分になるはずです。
あいにく滑車が手元にないので、モノタロウで購入しようと思ったのですが、ちょっと高いです。
そこで、山から青竹を取ってきてこれを滑車代わりにすることにしました。青だけならタダだし、表面がつるつるしているのでロープがよく滑ってくれます。
ロープをかけるのが一回では足りなければ、複数回かけることも可能です。
結局こんな感じで引き起こすことにしました。
 軽くするために壁の板を取り外す
 小屋の壁の根元に杭を打つ
 ロープの一端を止めるために畑の中に一本杭を打つ
 横転した小屋の軒先に滑車代わりの青竹を固定する
 ロープの方向を変えるために、もう一本の青青だけを壁の付け根に固定する

引き起こし作業

まずは壁板を外しました。コーススレッドを使っているので、電動ドライバーで外せます。釘を使っていたら無理でした。
壁板をはがす

青竹を固定して、ロープを張っているところ。
青竹をセット

引っ張って途中まで持ち上がった状態。 引き起こし

実際に作業してみたのがこの動画です。

引き起こす落としたのですが、やはりちょっと力不足、とりあえず今日は帰ろうかと思っていたら、たまたま通りがかりのおじさんが力を貸してくれたので、二人で引っ張ったところうまく引き起こせました。

その後の作業

うまく元に戻すことができましたが、位置は微妙にずれてしまっています。 乗せていたコンクリートブロックから外れているところもあるので、かけや(大きな木づち)を使って位置を調整しました。
かけや

その後、壁板を取り付けます。
壁板取り付け

雨樋が潰れてしまったのでこれは新しいものと取り替える必要があります。
壊れた雨どい

これで元通りになります。

このままではまた台風が来た時に横転してしまうので、風対策が必要ですね。
法律上基礎はつけられないので、杭を打って持ち上がらないようにするか、コンクリートブロックを中に積んで重さで踏ん張るようにしようと思っています。
入り口の扉はやはりつけた方が良さそうです。
次回台風が来た時はこれに加えて、外からつっかえ棒をして倒れないようにするのも対策になるかなと思います。

最終更新日: 2020-09-17 16:10:42

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Author: Tomoyuki Ito

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