クズ(葛)の枯らし方
くずは日本原産のつる植物です。他の植物に絡みついて、覆い尽くし繁殖します。
根から取れるデンプンはクズ湯や葛根湯の原料になるいうような植物です。
北アメリカなどでは、この植物がグランドカバーに良いと移入されたものの、増えすぎて困っているそうです。
我が家では、庭に植えて棚に這わせ、グリーンカーテンとして利用しています。日本原産の植物なので、日本の気候に適合し、あまり世話をしなくても茂ってくれます。
くずはツルを伸ばして増える他、種でも増えます。秋に花が咲き、マメ科なのでマメができます。
我が家の畑の端のあたりは急斜面になっていて、木が生えているのですが、ここにクズが入ってしまい大変困っています。クズが茂ってしまうと木を覆い隠して光合成の邪魔をするため木が枯れてしまいます。放っておくとクズしかなくなって、木の根がなくなり、斜面が崩れてしまいかねません。
そこでクズを枯らす作業を始めました。
使う道具
除草剤のラウンドアップ、スポイト、農作業用のハサミ、ゴム手袋、他にノコギリなど。
枯らし方
要するに除草剤を使ってからします。
単純に蔓を切る方法だと、根から再び新たなつるが生えてきていたちごっこになります。
また、つるが長く伸びて、伸びた先で根を下ろしているため、一部を切り取っても他の部分が生き延びてしまいます。
普通に噴霧器で除草剤をまくと、絡み付いている他の植物まで枯れてしまいます。また、植物全体が大きいので、少しぐらい除草剤を散布してもなかなか枯れてくれません。
そこで、つるに傷をつけて除草剤の原液を傷に塗ります。
除草剤はラウンドアップが良いでしょう。現在のところこれが一番環境に影響が少なくかつ効果的な除草剤だと思います。
手につかないようにゴム手袋をつけて作業しましょう。現役をそのまま容器から垂らすと、溢れた原液が他の植物にかかって他の植物が枯れてしまいます。
なのでスポイトで吸出し、傷口に注入します。量はほんの少しで大丈夫。
なるべく根元に近いところを見つけ、蔓を切らずに縦に切り込みを入れます。
傷口を開いたところ。ここに除草剤を付ければ植物全体に薬液が回ってゆきます。
つるを切ってしまって切り口に塗る方法もありますが、切った弦の先に毛が生えているとその部分から再生してしまうかもしれません。
傷口をつける方法にしました。傷口から除草剤が植物の体全体に徐々に回ってくれます。
何年もたった葛の蔓は木のように太く固くなってきます。こうなるとハサミでは傷をつけられないので、のこぎりいて傷をつけるようにしました。
最終更新日: 2020-06-04 10:35:25