NASAの写真で見る冥王星探査の歴史
私が子供の頃、まだ冥王星という星はほとんど知られていない惑星でした。
冥王星にカロンという衛星が見つかったのは私が小学校の頃。
その後探査機が近づいて行くまでは冥王星に関する知識はほとんど増えませんでした。
NASAのホームのホームページの写真から冥王星探査の歴史を振り返ってみました。
写真はNASAよりお借りしています。
1995年の写真ではハッブル宇宙望遠鏡で撮影された冥王星と衛星のカロンが紹介されています。このころはまだ冥王星の表面の様子などは全く分かっていません
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翌年の1996年には、冥王星探査機の想像図が掲載されています。この探査機は20年後にニューホライズンという名前で冥王星に接近しましたが、このころはまだ計画段階だったのです。
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同じく1996年にはハッブル宇宙
望遠鏡
楽天 を使った観測結果から冥王星の表面の模様を推測した画像が掲載されています
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2年後の1998年にも同様の冥王星の表面の推測マップが掲載されています冥王星だけでなく衛星のカロンの表面についてもマップが作成されています
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ハッブル宇宙望遠鏡を使っても冥王星の表面を直接観測するには解像度が足りません。
どのようにして詳細を観測したかというと、冥王星とカロンが重なる時を観測して、
その時の色の変化や明るさの変化を記録し、どの部分が隠れたかを計算することでその部分の色や明るさをかかるのだそうです。
隠れた部分の分だけ明るさと色が全体から差し引かれるので、隠れた部分をすいそくできるのです。
2001年には色付きの冥王星のさらに詳しいマップが掲載されています
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同じく2001年、打ち上げられる予定のニューホライズン探査機が撮影する冥王星と衛星カロンの想像図が掲載されています
冥王星の衛星は最初に見つかったカロンの他に三つ、小さな衛生が見つかりました。後にこれらの衛星にはそれぞれ名前がつきますが、2002年の段階では仮符号がついた状態で掲載されています
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2005年にもこれら小さな衛星の写真が紹介されています。
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2006年いよいよニューホライズン探査機が冥王星に向けて出発します。
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この後5年ほど冥王星の写真は紹介されないのですが、2011年ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された冥王星の四つの衛星の写真が紹介されています。
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翌年2012年には五つ目の衛星の写真も掲載されます。
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2013年には五つの衛星にそれぞれ名前がつきました。
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2015年いよいよニューホライズン探査機が冥王星に到着します。
冥王星に近づいていく様子が動画で紹介されています。
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冥王星にハート形の地形があると話題になりましたが、このハート型がはっきり見て取れます。のちに撮影された高解像度の写真では、かえってハート型は見えにくくなってしまいます。
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接近した写真から冥王星に関する地質の紹介もされるようになりました
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冥王星とカロンは2重惑星です。月は地球に対していつも同じ面を向けていますが冥王星とカロンの場合はどちらもいつもお互いの方向を向いています。
すなわち自転周期が公転周期と同じなのです。下の写真画像は冥王星のカロンの方向を向いている面です
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冥王星とカロンを同時に捉えた画像です。
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ハート型の地形の面を見せている冥王星です解像度が悪い方がハート型がはっきり見えるのですね詳しい写真だとハート型が崩れてしまいます。
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最接近時の写真です冥王星の平原や山などの地形がはっきり見えるようになりました。
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衛星カロンの全体画像も掲載されています。冥王星に比べてゴツゴツした印象があります。
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最接近時の動画も紹介されています。
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立体視用のステレオ画像です異なる場所から撮影した2枚の冥王星を横に並べています。Br />
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色合いを強調した冥王星ですだいぶ印象が変わります。
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ハート地形の部分の拡大写真です平らな氷で覆われた平原です月の海のような印象ですね。
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太陽を背にした冥王星の夕暮れのような美しい写真です山の凸凹が影でよくわかります冥王星には薄い大気があることが分かっていました太陽を背に移す撮影することで薄い大気を撮影することができました。
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冥王星の地形には様々な個性がありましたこの画像は蛇の肌のような地形を捉えています
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ニューホライズンの冥王星への接近の様子を記録した動画です冥王星だけでなく周りを回る衛星の様子も捉えています。
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ニューホライズンはカロン以外の四つの衛星の写真も撮影していますどの衛星もカロンに比べてとても小さいです。
最終更新日: 2020-01-06 08:13:37