アサガオ、F1品種の種を育てたらどうなるか
販売されている朝顔、F1交配品種からできた種を育てるとどんな花が咲くのか、実際に育ててみました。
F1は種苗用語で雑種第一代とも呼ばれます。異なる品種の親を掛け合わせた雑種の種で、それぞれの親の良い特性が現れるとされます。
朝顔だけでなく、パンジーや葉ボタン、二十日大根の種などがF1品種として販売されています。
F1品種は個人では作れない
作ろうと思えば作れると思いますが、作っている人を見たことがありません。ふつうはメーカーが交配して種を販売しています。
F1品種はそれぞれの親の特性が現れるそうです。原種に近い強健な品種と、花のきれいな弱い品種を掛け合わせると、強健できれいな花が咲くといったそれぞれの短所を補う効果があるようです。
逆に、貧相な花で弱々しい、負の特量が現れてもよさそうですが、この辺りは相性の良い品種を選んでいるのでしょうね。
F1の子世代は負の特徴が現れるのか
購入したF1品種からできた種を蒔いても、親の特徴は現れず、逆に負の特徴ばかり出てきてしまうとされています。
本当にそうなのでしょうか、実際に育ててみました。
というより、去年のこぼれ種からたくさんの芽が出てきたので、そのまま育ててみたのです。
先祖返りしてしまう
初年度(F1)の花はこんな感じです。大きくて色とりどりの花が咲きました。
八月末にはこんな種が付きました。
今年(F2)はこんな感じです。
蔓は良く茂っているのですが、その割に花の数が少なくなりました。
花は去年に比べて小さく、花の色も紫~水色の間のものしか咲きません。
草勢は良いので、F1に比べて原種の特徴が強く出てきたのかなという感じがします。
やはり、F1品種から種を採っても観賞用にはならないようです。
今後F1品種は購入しない
来年もアサガオを育てたいと思っていますが、F1品種は避けようと思います。
栽培の楽しみの一つとして自家採種があると思います。「次はどんな花が咲くかな」という楽しみ方はF1ではできないです。
あと、種苗会社の「自家採種はさせないぞ、また種を買え」という販売戦略に乗ってしまうのも嫌な感じです。
関係ないですが、タイムラプスでアサガオの開花動画を作ったので掲載しておきます。
最終更新日: 2019-04-15 08:25:33