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重い石を一人で動かす方法

家の向かいの畑にあった大きな石材、道路拡張で処分すると言われたので、引き取ることにしました。数年間庭の隅に置いていたのですが、かねてからの計画通り、縁側に持って行き、踏み石にすることにしました。
縁側の踏み石

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移動方法の検討

庭の隅から縁側までは10mくらいの距離がありますが、庭なので道のりは平坦。石は平らで細長い形状をしています。
なので、移動条件としてはかなり簡単な部類に入ると思いました。
当初の計画では、まずチェーンブロックで石を持ち上げ、下に丸竹を敷き、その後竹を差し込みながらずらしてゆこうと考えました。
チェーンブロックを使うには、支えとなる構造物が必要です。ネットで検索すると、単管パイプを組み合わせて作っている例がいくつか出てきました。
これなら比較的安価に作れそうです。

しかし、その前に、テコで持ち上がるかなと思い、試したところ、うまく持ち上がったので、チェーンブロックは使わずに作業することになりました。
テコで石を持ち上げる


必要な道具

テコになる丈夫な鉄の棒(バール)。家にある謎の鉄棒を使いました。ホームセンターなどで巨大なバール楽天 を販売していますが、そうしたものを使うとよいと思います。1.5mのものが3000円くらいです。
丸竹。大きいものの方がよく転がります。乾燥した竹を使いましたが、青竹の方が滑りやすいと思います。50㎝くらいに切って使いますが、うまく節を残しておかないと、石の重みで割れてしまいます。
丸竹とバール


移動作業

まず、バールで石を持ち上げます。竹を挟めるまで持ち上げる必要があるので、枕になる石などをかませるとよいでしょう。
片方づつ持ち上げて両端に竹を入れ、そのあと真ん中にも入れます。
石の移動

今回動かした石は、幸い底面も平らだったので、石を押せば竹がゴロゴロまわって、比較的すんなり動きました。
写真は細い竹を挟んでいますが、やはり太い方がスムーズに回るので、このあと取り替えています。
移動して竹が後ろから出てきたら、これを前にかませて再び移動します。
ほぼ手で押すだけで動きましたが、動かないときはバールを使いテコの原理で押せば大丈夫でした。

最後の移動

ようやく縁側前につきました。ここまでは石の長手方向に移動させましたが、最後は短手方向に移動させる必要があります。
さて、どうしようかと少し迷いましたが、長い丸竹を2本差し込み、この上を滑らせることにしました。
石の平行移動

竹は転がらないので、長手方向より力が必要ですが、青竹はよく滑るので、思ったよりスムーズに移動しました。
ここはバールで押し込みました。

最後に再びバールで石を持ち上げ、竹を抜き取ります。
位置を微調整したら、移動完了です。10m移動させるのに、1時間ほどかかりました。
縁側の踏み石


感想

意外に簡単に動かせて驚きました。石が比較的小さかったことと、平らで細長かったので出来たのだと思います。
もう少し大きかったり、いびつな形をしていたら不可能だったかなと思います。
石の形がおにぎりのようだったら、ごろごろ転がって危険なので、自分で動かすのは諦めたほうがよいと思います。
1時間の作業とはいえ、大汗をかきました。ピラミッドを作った人たちはさぞ大変だっただろうと思います。

最終更新日: 2019-07-02 10:37:18

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Author: Tomoyuki Ito

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