蟻の飼いかた、飼育方法
何年も前からアリを飼育してみたかったのですが、なかなか飼うことができませんでした。
捕まえるのが難しいし、飼育するのに巣を準備したりするのが大変だったりしたからです。
今回やっと飼育を始めることができたので、飼い方を経験に基づいて書こうと思います。
蟻の捕まえ方、道具、時期
飼育するためにアリを捕獲しましょう。アリなんて庭にいくらでも歩いているのですが、働きアリを捕まえても意味がありません。
卵を産む女王アリを手に入れる必要があります。ネットで検索すれば、女王蟻を販売しているサイトもありますが、住んでいる場所と違う遺伝子を持ったアリを持ち込むのは気がひけます。
自分で地元の女王蟻を捕まえられれば一番良いのですが...
女王蟻の採集時期
6月の終わりころ、繁殖のために新たに生まれた女王蟻が巣を飛び立ちます。これを捕まえればOK。羽アリを捕まえればよいのです。
羽アリは女王蟻とは限りません。オスアリも交尾のため、同時に飛び立ちます。
女王蟻を捕まえても、交尾前の蟻では産卵してくれません。飛び立って、交尾をすると地上に落ちて自ら羽をむしり取るので、この時の女王蟻を捕まえるといいでしょう。
女王蟻は働きアリよりも大きく、歩き方も働きアリと違っているので、見分けやすいです。
この頃の夕方に庭を丹念に探すと、時折見かけます。
今回私が捕まえたのは、そうした女王蟻ではなく、夜に明かりに誘われて家の中に入ってきたものです。
羽もついた状態で、女王蟻か判断しかねたのですが、容器に入れておいたら産卵したので女王と確認できました。蟻の種類はいまのところ不明。
2匹捕まえたところ、2匹とも女王蟻で、なぜか協力して子育てを始めました。
蟻採集器
吸い込んで捉えるものです。確か雑誌の付録についていたものと記憶しています。アリは小さいうえにすばしっこいので捕まえにくく、へたに捕まえるとつぶしてしまうので、こんな道具があると簡単に捕まえられます。
アリの巣の購入、自作
捕まえたアリは、しばらくシャーレの中で飼っていたのですが、いつまでもそうしているわけにはゆきません。
石膏でアリの巣を作り、ガラスでふたをして飼育する方法どこかで見ていたので、これを作ろうと思ったのですが...結局巣を購入することにしました。
中途半端なものを作って、試行錯誤して死なせてしまうより、よくできたアリの巣楽天 を購入して飼育を楽しみたいと判断しました。
検索するとたくさん出てくるのですが、こちらの巣を購入。
石膏製で、裏から時々水を給水して飼います。とびだしているのは餌場です。
シャーレから餌場に放したところ、3日目くらいに巣の中に移動してくれました。最初は全く移動する気配がなかったのでちょっと気をもみました。
飼い方
餌場に餌を置いて給餌します。しばらくするとカビとか生えてしまうので、外して掃除します。
巣は湿気が重要だそうなのです。時々裏に空いている穴から注射器で水を注入しています。ご丁寧に注射器も付属していました。
今はアリの種類もわからないので、どんな餌が好みなのかもわからない状態。いろいろな餌を置いて、何を好むか観察しています。
1年間飼いました
購入したアリの巣で飼育を始めたコロニー、女王蜂を捕まえてから1年経過しました。
現在どうなっているかというと...あんまり増えていない。
働きアリたち、あまり働かずに、いつもジーっとしています。女王蜂はあんまり産卵もせず。
餌は、市販のゼリーなのですが、これが悪いのかな?昆虫とか、捕まえて入れてみようと思うのですが、なかなか手ごろなものを捕まえられません。
最終更新日: 2019-06-10 08:00:40