ラウンドアップを使って木を枯らす
建物の近くで茂って困っている木を枯らすことにしました。
切り倒すスペースがなく、かといて放置していればさらに大きくなり、今以上に手に負えなくなってしまうためです。
枯れた後はロープで引っ張っておき、とりあえずは建物に倒れかからないようにしておく予定です。
木を処分するのに一番よいのは、伐採して片づけてしまう事だと思いますが、切れない理由があったり、片付ける時間がない場合は枯らすことが手段の一つになります。
ただし、枯れた木が立ったまま残るので、倒木には十分気を付ける必要があります。
木は枯れると軽くなるので、枯らして扱いやすくしてから倒すという選択もありますね。
倒したいのは、下の写真の樹です。写真手前側に納屋があり、奥は竹林。斜面に立っているので、作業するのも大変です。
除草剤を使う方法
幹に数か所、ドリルで穴を開けて、除草剤を注入する方法です。
灯油を入れて枯らすこともできますが、聞いた話では、1回の注入ではあまり効果がなく、枯らすまでに時間がかかるようです。
他に幹の表面の樹皮を剥がす方法もありますが、今回は幹が凸凹していて剥がにくいのと、手間がかかるのとで、止めました。
作業手順は、ドリルで穴を開け、そこに除草剤を注入するだけです。
穴あけ
電動ドリルを使うには電線を引いてこなければけないので、ハンドドリルで作業。3ヶ所穴を開けました。
穴は薬剤が溜まるように、斜めに開けます。穴径は10mmの歯を使いました。これ以下では穴の容積が少ないし、大きいと開けにくくなります。
穴の深さは10㎝ほど。
穴に木の葉を入れ、これに除草剤を垂らして穴の中へ薬剤を注入します。
枯れるまでの時間
除草剤にはたくさんの種類があって、今回はいつも雑草の防除につかっているラウンドアップを使いました。
たぶんこれが一番普通に使われている除草剤だと思います。
この除草剤は、植物を枯らすのに時間がかかります。雑草だと数週間かけて枯らしますから、樹木だともっと時間がかかるかもしれません。
いずれの除草剤を使うにせよ、すぐに枯らすのは無理かなと思います。手っ取り早く片付けたいなら、伐採するのが良いでしょうね。
切り株に塗ってひこばえを防ぐ
木を切っても、切り株からひこばえが伸びてきて、数年たつとまた元に戻ってしまうことがあります。
こんな場合には、切り株にチェーンソーなどで切れ目を入れ、そこに除草剤の原液を垂らしておくことで枯らすことが出来ます。
竹を枯らしたいときも、切った節の中に入れることで根まで枯らすことが出来ます。
神社の古木を枯死させる事件
数年前でしたか、ニュースで見た件です。
寺社の境内には古くて大きな樹が生えています。方々の神社で良材となるような古木が立ち枯れしてしまい、枯れたタイミングで材木業者が買い付けに来るという出来事が続いたそうです。
不審に思って調べてみると、幹にドリルで開けたと思われる穴が開いているのが見つかり、神社は買い付けに来た業者への材木の売却を断ることにしたとのこと。
犯人が見つかったかどうか知りませんが、おそらく何者かが高額で売れる木を故意に枯死させたのでしょう。
当たり前ですが、他人の所有物である木を枯らしてしまってはいけません。山に生えている木にも所有者がいます。
最終更新日: 2019-02-18 08:23:57