竹を曲げる方法
我が家には竹藪があります。園芸資材用に大変重宝しているのですが、表面がツルツルしていて中空なので、木のように組み合わせたり釘で固定したりすることが難しいです。
その代り比較的容易に曲げられるので、竹を曲げる方法をマスターしてさらに活用したいと考えました。
竹や木が曲がる原理
竹に限らず、木などのセルロースは熱すると柔らかくなります。熱を加え、柔らかくなったところで曲げればよいのですが、木は引っ張りに弱いため、普通に曲げると外側が引っ張られてささくれてしまいます。
竹の場合は表面側が引っ張りに強いのと、もともと薄いので木のように引っ張りを気にせずに曲げることができます。
木の場合は曲げる外側に金属の帯を添わせ、曲げた時に外側が伸びないように強制する必要があるそうです。
火を使って曲げる
熱湯に浸して加熱する方法もありますが、やけどが怖いので普通に火であぶってみました。
こんなふうに曲げたい位置を火の上に持って行き、焦げないように距離を保ちながら両面をあぶります。
1分くらいあぶったら、表面側を外にして、手で「うーん」と曲げれば簡単に曲がります。
あぶり足りないと、表面がささくれてしまいます。
曲げた状態でバケツの水に浸して冷やせば、もう曲がったままになります。
最初は水を使わず、曲げた後に放置していましたが、こうすると少し元に戻ってしまいます。消火用もかねて水を用意しておくのが良いですね。
竹を丸のまま曲げてみる
普通に曲げてある竹は、丸いままでなく、何等分かに裂いたものを使っています。私も4分割したものを曲げてみました。
丸いままの方が強度があるし、裂く手間も省けるので、丸のまま、曲げてみることにしました。
まずは鉛筆ほどの細いもの。これは楽勝です。
水道ホース程度と直径40㎜位の竹、潰れて裂け目が入ってしまいました。
ちなみに丸のまま加熱するときは、節の真ん中にノコギリで切れ目を入れています。こうしないと中の空気が膨張して破裂し、大変危険です。
曲げる時は切れ目を内側にして(圧縮側)曲げています。
裂け目は入りましたが、強度は保たれていました。試験では90度に曲げましたが、もっとまげて(150度くらい)にしたら、地面に突き立てて棚の支柱として活用できそうです。
竹ってつるつるしているから3本を束ねて支柱にしようと思ってもうまく固定できないのです。この曲り竹を使えば、うまく利用できそうな感じがします。
U字型に曲げた竹
今回はU字型に曲げた竹を作るのが目的でした。
これを2本、直交する形で地面に立てて中央を固定、これをいくつか作って、上にビニールシートをかぶせ、トマトの栽培に使おうと考えました。
しかしちょっと強度が足りない感じですね。
丸いままの竹を使い、曲げる部分だけ半割にしてU字型に曲げればもっと強いものが出来そうです。竹はたくさんあるので、今後また試験してみます。
竹を平らにしてみたい
長いものを曲げてみましたが、円筒の竹を平らに伸ばすのも、可能かもしれないので、今後試してみたいと思っています。
なるべく太い竹を用意して半割にして熱湯で加熱、押しつぶす形で曲げる、というか平面にしてしまいます。
裏側が引っ張られる形になるので、割れてしまうかもしれませんね。
最終更新日: 2019-04-15 08:28:23