アメリカンホックの使いかた
アメリカンホックとは、洋裁で使うボタンの代わりになるホックのことです。
普通のホックは糸で服に縫い付けますが、アメリカンホック楽天 は金づちで叩いて金属製の爪をまげて服に固定します。
初めて使ったので、使いかたと感想を書きます。
アメリカンホックの利点と欠点
なぜ使ってみたかというと、上の写真のように、刺繍帳の生地を使ったシャツを作ったからです。
この生地にボタン楽天 ホールの穴を開けると、糸がほつれてしまいます。
普通のホックを付ける手もあるのですが、今回は購入してあったアメリカンホックを採用です。
○アメリカンホックのよいところ
取り付けに手間がかからないことが一番だと思います。
ボタンと付ける場合は、ミシンでボタンホール楽天 と縫い、穴を開け、反対側にボタンを縫い付けます。
アメリカンホックなら、ハンマーで叩くだけで取り付け完了です。とても速いです!
それから、もう一つは、特殊な布を使う場合。今回の私のようにほつれてしまうような生地を使う場合は好都合だと思います。
○アメリカンホックの欠点
ハンマーでひとたたき!ですが、大きな音が出てしまいます。集合住宅で作業するのは無理かな。半年ほど前まで、私はアパート暮らしをしていたのですが、
その頃はアメリカンホックなど論外だと思っていました。近所迷惑になってしまいます。戸建住宅になったので初めて使えるようになりました。
価格がかなり高いです。ボタンならば10円とかくらいですが、アメリカンホックは6個組みで600円ほど。つまり1個100円くらい。服1着で大体600円ほどします。
結構大きな額ですね。
一度つけたら取り外せないことも気になります。外れないのは利点かもしれませんが...どうなんでしょうか?
ホックの留め強度とか、使っているうちに弱くなってきても取り換えがききませんね。このあたり、初めて使うのでよくわかりません。
取り付け条件
容器の裏の注意書きを読んで知ったのですが、布の厚みに制限があります。
私が購入したものは、布を圧縮して1㎜程度が最適とのこと。選ぶときに見ていなかったのですが、厚地用とかもあるのでしょうか?
制作中の服、厚み1.2㎜でギリギリセーフ。
爪を布に差し込んだ状態で、爪が布から1.5㎜ほど出ているくらいが最適だそうです。
シャツの一番上の部分は布が一枚余分に重なっていて、厚みは1.4㎜ありました。ちょっと不安でしたが、打ち込んでみたところ、普通に出来ました。でもこのくらいが限界かもしれません。
取り付け方法
では実際に取り付けます。用意するものはアメリカンホック、ホックに付属する打ち具、金づち、受け台、当て布。
ホックには凸と凹があります。シャツを着て上側になる方に凹を付け、下になる方に凸を付けると書いてあります。
まず爪のある輪の方を布の所定の位置に置き、打ち具で押して爪を布から露出させます。
そのつめの上に凸か凹のホックを置き、
打ち具をハンマーで叩いて爪を変形させて布にしっかり固定します。
作業台はしっかりしたところでしましょう。テーブルなら足の直上、出来ればコンクリートの上がいいと思います。
そのまま打つと爪輪のドーナツ型が残ってしまいます、当て木をして下の物を痛めないようにします。
私の場合、玄関土間のコンクリートの上に当て木を置いて打ちました。
凹のホックは裏表が分かりにくいので、凸ホックを組んでみて確認しておきましょう。
シャツに取り付けたアメリカンホック
シャツに取り付けたアメリカンホックです。黒い輪が外から見える部分。
輪の裏には凹ホックがついています。右の凸ホックに組んで留めます。
5つ付けました。6個あったのですが、一つは試験につかってしまったので少なめ。
作業時間は普通にボタンを付けるよりもかなり短く、30分くらいで終わりました。
最終更新日: 2017-05-09 07:48:38