袴の作り方
正確には袴ではなく、「袴のように見える」服の作り方です。
袴には大きく分けて2つの種類があります。スカートのような構造の物と、ズボンのように股の入った馬乗り袴です。
今回はスカート型の袴を作りました。
金田一耕介のコスプレをしたくて作たものです。
完成するとこんな感じです。サイズは成人男性Lサイズくらい。ウエストサイズは82cmです。サイズ違いを作る場合は寸法を按分してみてください。構造上、体にぴったりしたものではないので、サイズはあまり厳密ではありません。
帽子と上衣の作り方も順次公開するので、併せてて読んでいただけると嬉しいです。
袴の型紙
直線しかないので、図を書いて布を測り、直接カットしました。なので型紙はなし。といっても何もないとわからないので、布の寸法図を掲載しておきます。
布は綿麻の素材で幅1480mmの物を購入して使いました。上の図のように、2mあれば足ります。
幅920×高さ1080の布2枚、幅80×長さ1540の布2枚、それから、120×350の台形二枚
作り方
袴を大きく分けると、前身頃、後身頃、腰板、帯×2に分かれます。
順に作ってゆきます
前身頃
幅920×高さ1080の布1枚で作ります。
直線断ちなので定規を使ってカットします。
高さ1080mmは腰から足元までの長さなので、調整します。私は長めに作って、最後に長さ調整でカットしています。
布の周囲には縫い代10㎜がついています。
上部左右は200×70mmで内側に折ります。
12本書いてある2点鎖線は折り目です。下の図のように折り曲げて、4つのひだを作ります。
折るとこんな感じになります。
紐を作って...
前身頃に縫い付けます。
これでとりあえず前身頃完成。
襞がとれてしまわないように、仮止めしておきました。
後身頃
前身頃と同じサイズの布を使いますが、襞の折り方が違います。
折ったらこちらも仮縫いで留めておく
腰板の作成
帽子のつば用の、堅めの接着芯を切って腰板の芯にしました。これを布地に貼りつけて、周囲を縫ってひっくり返して腰板にします。
腰板と紐の接合
ちょっとわかりづらいけど、下の要領で仮止めしてからミシン掛けして取り付けました。
これで後身頃完成。
前後の接合と裾上げ
前後の身頃を合わせて、脇の部分をミシン楽天 掛けします。
あとは穿いてみて、裾の長さを調整すれば完成です。
コスプレ用なので、かなり簡略化して作っていますが、普通に袴に見えます。
洋裁CAD
袴と関係ないですが、趣味洋裁用のフリーソフト、洋裁CADを作っています。
形状を簡単に変更できるのが特徴で、女性用の服を男性用に変換することもできます。
よろしければこちらもご覧ください。
最終更新日: 2020-02-12 07:58:16