ドール服の作りかた-型紙を布に貼ってカット/ミシン
ドール服は布が小さいため正確にカットしたりミシン掛けをしないと形が崩れてしまいます。
ツイッターで良さそうな方法を知ったので、試験的に実行してみました。
方法は、カット前の型紙に仮止めスプレーをかけて布に貼りつけ、貼りつけたままカット/ミシン楽天 がけをするというものです。
ドール用のチューリップハットを作ってみました。
型紙の準備
型紙楽天 はいつものように洋裁CADで製図しました。いくつか作って、意匠を整えています。こちら
自分用に作ったものですが46%に縮小印刷すればちょうどドールサイズになります。A3のコピー用紙ちょうど2枚に入りました。これを46%で印刷すると、A5の紙に収まります。
型紙の貼りつけ
布仮止め用のスプレー糊を、型紙の裏側にスプレーします。糊が周りに飛ぶので、屋外で作業するとよいでしょう。私は庭の芝の上でスプレーし、家の中に持ち込んで布に貼りつけました。
布はあらかじめ皺の無い状態で置いておき、慎重に紙をのせ、手のひらでまんべんなく押して密着させます。
メーカーによると、糊は20分くらいなら剥がして貼り直すことが出来るそうです。また、ミシン針にべたっとくっつきにくい特徴があるとのことです。
型紙の裁断
いつもはロータリーカッターを使っていますが、今回は普通のハサミを使いました。布用のはさみは「紙を切ると切れなくなる」ので止めておきました。でもすでに切れ味悪くなっているのですよね。
普段は同じ形状なら布を重ねて1回で切るのですが、今回はそれが出来ないので、同じ形6枚をチマチマ切りました。
手間はかかりますが、裁断中に布が伸びたりしないので、いつもよりずっと正確に切ることができました。
ミシン
これも数段正確に縫えます。なにしろ型紙に線が書いてあるわけですから、この通り針を運べばよいわけです。
型紙が重なるところは、うまく折って縫います。
今回は苦労しませんでしたが、袖をこの方法で縫う時はちょっと苦労するかもしれませんね。
縫いあがるとこんな感じ
深海にこんなタコが棲んでいたような気がする。
型紙の削除
縫い上げたら不要になった紙を外します。これに一番時間がかかりました。
メーカーの説明では、「貼った側に糊は付かない」とのことでしたが、剥がすと大分残っていました。
たくさん付けすぎたのか、あるいは乾く前に剥がしたからかもしれません。
剥がすにもコツが必要でした。そのままべりっとやろうとすると、縫い目が乱れます。
下の写真のように縫い目に沿ってまず、縫い代部分の紙をはがし取り、その後内側の紙を取ると、縫い目が乱れません。
ドール用帽子
これで試作の帽子完成です。もう少し工夫が必要な感じですが、なかなか有効な方法だと感じました。
今度は同じ手法で服を縫ってみようと思います。
最終更新日: 2016-12-08 09:31:32