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雑草でグリーンカーテン

しばらく前から、グリーンカーテン作りが流行っています。ゴーヤーとか、朝顔とか、実がついたり花が咲いたりする植物を使ってカーテンにすれば、 涼しい上に+αがあって、よいと思います。
もし雑草を使ってグリーンカーテンを作ったら...そうした+αはないのですが、雑草なので手間いらずで茂りまくるので、手間いらず。

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又は「種まきしたけど大きく育たなくてカーテン出来なかった」という失敗を減らすことが出来ると思います。
そこで雑草を使ったグリーンカーテンを考えてみました。

グリーンカーテンに使う植物

雑草で適しているのは、やはりつる植物です。夏の間茂ってくれて、冬はなくなるものを探してみました。
ちょうどよいことに、家の周りを荒してしまっていたので、候補はたくさん見つかりました。

クズ

クズのグリーンカーテン

これがたぶん最強だと思います。地下茎を作って毎年生えてくるので、一度定着させれば毎年生えてきます。
前年に蓄えた栄養があるので、種から育てるよりもずっと早くに茂ります。
クズは挿し木で増やすこともできます。
逆に茂りすぎが怖そうですね。あと、飽きに花を咲かせるので、このタイミングで切らないと種が出来てしまい、あちこちに蔓延りそうです。

ヤブカラシ

カキトオシ

これもよく伸びますが、クズほどは大きくならないかな。
小さめの木とか、名前の通り小さな藪くらいはすぐに覆い尽くしてしまいます。
この花は目立たないですが蜜をたくさん出すので、昆虫には喜ばれるのだそうです。

ヘクソカズラ

ヘクソカズラのグリーンカーテン

切ったりすると名前の通りくさい。なので、特にこれを使う必要はなさそう。

ノブドウ

実がつくけど食用にはならない。木っぽいので、冬の取り扱いが難しそう。
ノブドウのグリーンカーテン

鉢植えで育ててみたのですが、芋虫がたくさんつきます...
ノブドウのグリーンカーテン


ウマノスズクサ

ジャコウアゲハの食草です。つる性ですが、大きくならないので、グリーンカーテンはちょっと無理。
ウマノスズクサ

我が家ではジャコウアゲハを呼ぶために庭に植えています。

その他

ツタ(アイビー)は昔から煉瓦の壁とかに這わせてますが、家が傷むので不可。幹から細かい根みたいなもの(根?)がでて、これで壁にしがみ付きます。
ツタのしがみ付き根

落葉木なので、冬に葉はなくなりますが、幹は残っています。
藤もツタと同じですが、きれい花が咲くので、窓の外に棚を作って、これに這わせればよい日陰ができると思います。
フジのグリーンカーテン

活用のしかたによってはいいでしょうが、「グリーンカーテン」は無理そう。

園芸品種ですが、スイートピーは6月くらいに枯れてしまうし、草丈1mくらいにしかならないので、グリーンカーテンには不向き。
スイートピー

食用のハナマメも試してみました。草丈は十分ですが、これも真夏には枯れてしまうので、やっぱり不向き。
ハナマメのグリーンカーテン

マメ科はつる植物で、一見よさそうだけど、グリーンカーテンにするには真夏に茂るものでないといけませんね。

ホップ

ビールに使うホップは雑草ではありませんが、つる植物で、グリーンカーテンになります。
我が家では15年以上前からグリーンカーテンとして利用しています。
ホップのグリーンカーテン

冬に地上部が枯れますが、地下の根は生きていて、春になると芽をだし、毎年大きく育ってくれます。
ホップの芽

あまり世話をしなくても大きく育ってくれますし、種を蒔き散らしてそこらじゅうにはびこることもありません。
しかし葉や茎に小さなとげがあるので、扱いにくいのが玉に傷ですね。

竹を使って棚(フェンス)を自作

春になって、ホップの芽が出てきたので、竹を材料に棚を作りました。
材料は3mの竹3本、3.5m2本。3m1本は4本に割って、横棒にします。
竹のグリーンカーテンフェンス

ひしゃげるのを防ぐために、1本は斜めに付け、それぞれ紐で結べば完成です。
グリーンカーテン用のトレリス自作

壁に立てかけ、樋と紐で結んで倒れないようにしておきます。これで完成。
ホップのグリーンカーテン

ホップが成長してまきつきました。

クズのグリーンカーテン

いろいろ考えてみて、クズが一番良さそうなので、小さい苗を見つけてきて居間の前の庭に植えてみました。
今は秋なので、カーテンを作るのは春からになります。
クズの苗

ヤブカラシも見つけて、こちらはとりあえず鉢植えにしました。
ヤブカラシの苗

さて、うまくゆきますかね、今後が楽しみです。

クズのグリーンカーテンその後

2020年春、庭にクズを植えてから三年たちました。
最初の年はほんの小さな株でしたが、3年経ってだいぶ蔓も長くなったので、いよいよ棚に這わせることにしました。
クズのグリーンカーテン

春になって葉が出始めたタイミングで竹を組み、蔓を絡ませて紐で結びました。
クズのグリーンカーテン

このあとが楽しみです。

2020年9月3日
クズはすっかり育って、窓を覆いつくしました。
こんな感じです。例年だと庭からの照り返しが入ってくるのですが、今年は全くありません。
ボチボチ快適です、とはいってもこの部屋にはエアコンがないので、真昼の間は暑くていられません。
室内から見たグリーンカーテン

外から見るとこんな感じ。 クズのグリーンカーテン

クズを生やしているのは南の窓で、東の窓にはホップを這わせています。
室内から見たグリーンカーテン

照り返しがないのはいいのですが、茂りすぎて薄暗いのが玉にキズ。剪定して蔓を減らしたらよいかもしれませんね。
あと、暗い分、部屋に湿気がこもり気味になった気がします。座布団を部屋の隅に重ねて置いておいたら黴臭くなったので、別の明るい部屋に置きました。
窓辺に鉢に植えたシダを置いて育てていたのですが、日陰に強いシダでもこの暗さは耐え難いようで、元気がなくなってしまいました。
明るい部屋に移したのですが、環境が変わったためか、枯れてしまいました。

片付け

お世話になったグリーンカーテンも、冬の間は邪魔なので片付ける必要があります。
1年草であれば自然に枯れますが、クズは冬に葉を落としても蔓は生きたまま冬越しします。
これ以上大きくなっても困るし、もっと困るのは、花が咲いて種が散ってあちこちクズだらけになることです。
そこで、花が咲いたら蔓を地際から切ってしまうことにしました。
地下には葛湯に使われるほどでんぷんに富んだ根が残るので、来年もきっと大きく育つでしょう。
9月初旬、まだ暑いですが、花が咲き始めました。
クズの花

最終更新日: 2020-09-03 11:18:47

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Author: Tomoyuki Ito

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