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普通のブラウスの作りかた

洋裁CADを使ってブラウスの型紙を製図して縫製したので、型紙楽天 と縫いかたを公開します。
今回は1/2に縮小印刷して、1/2トルソー用に作っています。
洋裁の練習も兼ねて作りました。

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自作のブラウス ブラウス後 完成した1/2サイズのブラウス

型紙のダウンロード

説明が長くなるので、ページを分けました。こちら からダウンロードされてください。
以下、この型紙を使うものとして作りかたを説明してゆきます。
PDFで女性用7,11,15号を公開していますが、洋裁CADとCADデータをダウンロードすれば自分好みにサイズやデザインを変更できます。

必要な道具

ミシン、マチ針、リッパー、手縫い針、アイロンなど。
とりあえずミシン楽天 、アイロンは必須。その他、一般的に必要な裁縫道具があればOK。

必要な材料

布は薄めの綿布で良いと思います。初心者の人は、適度に張りのある、伸びない布を使うと縫いやすいです。 作例では日暮里の生地店で購入した1m100円の生地を使っています。
所要量は下の裁ち合わせ図の通り。
幅1100㎜×2000㎜でピッタリ入ります。
ブラウスの裁ち合わせ図

その他接着芯、10㎜位のボタン5個、伸び止めテープ、布の色に合ったミシン糸が必要。

所用時間

実際に作るのにかかった時間は以下の通り。といっても、1/2サイズなのであまり参考になりませんが、1/1サイズだとこの倍くらい時間がかかると思います。
合計:約4時間
布の裁断:1時間
接着芯 楽天 の貼り付け:30分
端ミシン:省略
前後身頃の接合:10分
衿の作成:20分
衿の取り付け:40分
袖の取り付け:40分
脇縫い:20分
裾縫い:10分
ボタン楽天 とボタンホール:省略

制作手順

実際の作りかたを写真で紹介してゆきます。

布の裁断

カッティングマットの上に布を置き、その上に型紙を置いて、布に線をつけてゆきます。
つけ終えたら印に沿ってロータリーカッターで布を切って裁断完了。
小さいので切りやすかったです。
型紙 布の裁断 裁断後

カッティングマット楽天 は特大を使っています。マットが小さいとはみ出して布をずらしながら切ることになり、大変なので大きいものを使っています。
男用の型紙だとこれでもはみ出すことがあるので、もう一枚マットを購入して並べて使おうかと思っています。
洋裁机

接着芯の貼り付け

見返しの部分、袖口、襟に接着芯をアイロンで貼りつけます。
ブラウスに接着芯

今回の布は裏表がないので、裏表間違えて貼ってしまうミスをする可能性があったので、よく確かめてから貼りました。

端ミシンとダーツ

今回は試作なので端ミシンは省略しました。普通に服を作るときは、端ミシンだけで2時間くらい使います。以外に時間かかるのです。
端ミシンの前に接着芯を貼っておくのを忘れずに。
でないと、端に貼った接着芯が後からほつれてしまいます。貼った後、布と一緒に接着芯も端ミシンしておきます。
その後前後の身頃にダーツを入れます。
ブラウスにダーツ

前後身頃の接合

今回は後身頃は左右一体なので、接合する必要はありません。前後の身頃を肩の部分でミシン掛け。その後アイロンで縫い代を折っておきます。
身頃の接合 前後身頃の接合

襟つくり

まず接着芯を切って、これを布に貼ります。上の裁ち合わせ図では縫い代がありますが、接着芯は縫い代なしでカットします。
衿のカット ブラウスの衿

ミシンかけは、身頃に接合する部分を除いて行います。縫い終えたらひっくり返して裏表を逆にし、アイロンで折り目を整え、端から2mm位のところをミシン掛け。
衿制作中>

接合する部分は、襟の表側になる面を2㎜位内側にずらし、布の間に糊を塗って貼っておきます。
衿は折って着るので、そのままだと折山になる表側の布が引きつってしまいます。それを防止するために、あらかじめ表側にだぶつきを持たせる訳です。
衿のおり調整

上の写真では上側が表の布になります。だぶついているのがわかりますね。

襟の取り付け

出来上がった襟を身頃に付けます。
裏表を間違えないようによく確認して作業します。
私の場合、身頃と衿をまず仮止めピンチで止めてゆき、その後仮縫い。ピンチを外してミシン掛けするようにしています。
まどろっこしくて初心者の頃はこの作業適当にやってました。最近は「急がば回れ」。この作業きっちりやって綺麗に仕上がるようになりました。
衿の仮止め

仮縫いが済んでピンチを外したのが下の写真。今回は見返しがあるので、見返しと身頃で襟を取り囲むような形になっています。
衿の仮縫い

ミシン掛け完了。
衿ミシン

見返しをひっくり返して、折り目をアイロンでつけ、こんどは襟の付け根を仮縫いします。
英の付け根を仮縫い

このあと、ミシンで見返しの折り目(ボタンとボタンホール楽天 の付くあたり)を、裾から縫いはじめ、襟の根元を通り、反対側の裾まで縫います。
衿縫い 衿完成

これで衿が出来ました。

袖の取り付け

袖の前後裏表を確認して身頃に付けます。この場面でも、仮止めピンチ、仮縫い、ミシン掛けの順で作業します。
袖のピンチ固定 袖の仮縫い

袖口の取り付け

袖口は後から付けました。身頃に袖を付ける時に邪魔になるかなと思いましたが、さkに付けた方が袖口つけやすかった気がします。
ダーツを入れて縫い付けました。
袖口 袖口仮縫い

脇縫い

前後の身頃の脇を縫い合わせます。袖ぐりから脇の下を通って、裾までミシン掛けします。
この時は仮縫いはせず、ピンチ止めしてミシン掛けしています。
脇縫い

今回は裾まで全部ミシン掛けしたのですが、お尻がちょっときつい場合もあるので、裾から50mm位でミシンを止めて、スリットにするのもいいかもしれません。
お好みでどうぞ。

裾縫い

裾は2回折ってアイロン掛けして、仮縫いしてからミシン掛けします。今回は省略

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ボタンホールとボタンの取り付け

1/2トルソーなのでボタン付けは省略しました。ボタンホールはいつもミシンのボタンホール機能を使っていますが、 いま一つ綺麗に出来ないですよね...

ブラウスの完成

これで完成!
自作のブラウス ブラウス後

まずまずの出来です。1/2サイズだとそれぞれの部分が小さいので作業が細かくなり難易度が上がるので、練習としては効果的だと思います
次はワンピースを作る予定。

最終更新日: 2019-05-27 08:16:49

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Author: Tomoyuki Ito

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