文化式子供新原型90と110の相違点
洋裁の型紙を作る場合、原型型紙楽天 を使って製図する場合が多いです。
原型型紙とは、着る人の基本的な体格を形にした型紙。型紙を描く基礎として用いるものです。
原型にはいろいろな描画方法があって、男性用、女性用、子供用など、年齢や性別に合わせて描画方法が用意されています。
原型型紙を描くとき、いくつかの基本的な体のサイズを入力して、用意された製図方法に従って描いてゆけば、所用の原型が出来るようになっています。
なので、製図方法が変わると、同じサイズを入力しても出来上がる原型は別の物になります。
図法による形の違い
下の図は、文化式新原型の男性と女性のを重ねあわせたものです。
サイズはどちらもバスト80、ウエスト668、背丈406で描いています。赤が男性。
サイズは一緒でも男性の方が肩幅が広くなっています。女性は胸が大きいので、胸のダーツが男性より大きく、前身頃も縦に長くなっています。
違いははっきりしていますね。つまり、図法が違えば結果は変わる。男性ならば男性の図法、女性なら女性用を使わなければ、体に合った服は作れません。
原型にどんな種類があるかというと...下のような感じです。
新旧/性別/年齢で大体分けられます。
子供原型90と110の違い
ここからが本題なのですが、子供原型90と110の違いです。
どちらも赤ちゃん用で、身長90くらいと110くらいの2種類です。
大きさが違うだけで、形はそっくりだと思いませんか?
図法が違っても結果が同じになってしまうなら、図法を分ける必要はありません。
で、同じ寸法に合わせてみたのが下の動画です。
赤が90、黒が110。110のバスト、ウエスト、背丈を小さく調整しているのですが、結局90とほぼ重なってしまいます。
これでは図法を別にしている意味はないですね。
これが悪いとは思わないのですが、考え方としてとても気になるので、書いてみました。
最終更新日: 2016-02-09 05:38:31