明治時代の盆景の図
盆景に興味があったので、国会図書館のサイトで昔の盆景の本を検索してみました。
著作権切れの画像を転載しています。
盆景とは
個人的には、盆栽の鉢を広げて、植物以外に家のミニチュアとか置いて景色を作るものだと思っていました。
調べてみたら、ちょっとニュアンスが違っていた。
生きている植物を植えるのもあるけど、現在のジオラマに近い、つまり生きていない植物を植えたりするものの方が盆景に近いみたい。
ちなみに、盆になにかを盛って楽しむ趣味は以下の通り
盆栽:草木を植える
盆石:石を乗せる
盆絵:砂などを使って平面的な絵を描く
盆庭:盆景に近い?
盆景は、架空の風景を再現することもあるけど、実在の風景を再現して楽しむことの方が多かったようです。
岩場の風景を再現すると、盆石に近くなるし、樹が主役なら盆栽に近くなりますね。
昔の盆景
函庭盆石図編 : 雅景築造 岡本純 (半渓漁夫) 著 明32.6
盆景の作り方 小山潭水 著 大正14
の二つの本から図を転載しました。もっと見たい方は直接国会図書館のサイトへどうぞ。
盆景を制作中の美女とおじさん
小松山の景
茶碗に盛ったもの。一番簡単に出来そう。山をいくつか作りコケと樹木を植えています。
近くの山から作り、遠くの山を後に作るのが良いそうです。
清水寺。建物を作るのが大変そうですね。人も配していて現代のジオラマに近い感じ。
コケを植え、樹は松楓桜を植えるとあるけど、本物の木だと相当大きな盆じゃなければ入らないと思います。
名古屋城。こんなプラモデル、昔売ってた。
上野。上野って昔大仏があったのですね。今は大仏の顔しか残っていない。いつ無くなったのだろう?
二見が浦。鉄の盆を使い、水を張るそうです。似てる石を探さないと作れない
尾道。こちらは海を白砂か藍砂で表現しています。
東京大川端、富士。平面的な盆絵。
野間水車の図と秋色白帆の図。この辺は生きている草木を植えるタイプ
藤枝石、岐阜石。この辺りは完全に盆石
盆景の構図
盆景の構図の解説もありました。
平面構成と、作例
構図いろいろ。V型、L型、W型、S型、鍵の手形、カーブ型。
盆景作りに必要な道具
最終更新日: 2015-10-23 16:31:21