フジの栽培、手入れ、増やしかた
フジの栽培、増やし方、手入れの仕方についてまとめました。自分用のおぼえがきです。
歴史
フジは北海道を除く本州四国、九州に自生するマメ科フジ族の落葉つる性植物です。
フジは古代から日本人に愛でられてきた、桜と並ぶ重要な花木です。
古事記には、藤の羽衣伝説としてフジが出てきます。フジは古代では弓のつるや衣服の繊維として利用されていたことがわかります。そのほか万葉集、伊勢物語、枕草紙、源氏物語など、重要な古典に多く出てきます。
特性
つる性の木で、ほかの木に巻きついて成長します。場合によっては巻き付いた樹を枯らしてしまうこともあります。
つるは右巻き。横から見ると左肩上がりに登ってゆきます。
公園などで藤棚として育てられていますが、鉢植え、盆栽でも楽しむことができます。
花の色は紫、白、淡紅があります。
花序は長さ20~90cmまでになって長く下にたれるのが特徴。花は基部から先端に向かい、順番に咲いてゆきます。
フジと名のつく花木
フジは別名野田フジとも呼ばれ、花序が長く垂れ、つるが右巻です。
ヤマフジは、藤よりも花序が短く、つるが左巻きです。
紫藤はシナフジと読みます。中国産の藤の仲間です。フジよりも乾燥に強いため、ヨーロッパではこの花木が多く栽培されています。
夏藤は土用フジとも呼ばれ、夏に花を咲かせる低木です。フジとは別属のナツフジ属になります。
庭藤は西日本、台湾に分布する低木です。
フジの園芸品種</h3>
八重黒竜:八重咲品種
シロカピタン:ヤマフジの白花品種
ヒメフジ:ナツフジの園芸品種
利用方法
古代よりつるの繊維を利用されてきました。衣服のほか、紐、畳の縁などに加工されました。江戸時代までは作業着として藤の繊維が使われていたそうです。
育てかた
3~4月頃が植えつけの適期です。日当たりと水はけのよい場所に植えましょう。庭植えでは棚を作ってあげる必要があります。鉢植えではヤマフジの園芸品種、ムラサキカピタンやシロカピタンを選ぶと育てやすいです。
肥料をやりすぎるとつるばかり伸びて花の付きが悪くなるので注意します。
花芽は7月頃に付きます。剪定は花の後、6月頃にしておきます。これ以降の
剪定
楽天 は、花芽を切ると翌年咲かなくなるので注意が必要です。
入手方法
鉢植えは販売されているので、これを購入するとよいでしょう。接ぎ木されている場合が多いので、接ぎ木の部分がきれいなものを選びます。
種を蒔いて育てたことがありますが、普通に大きくなりました。鉢植えなので花はまだ咲かないのですが、種を拾ってきて蒔いてもよさそうですね。
病害虫と病気
こぶ病、カイガラムシに気を付けます。
日本原産なので、庭植えであればあまり手をかけなくても育ちます。つるがどんどん伸びるので冬の間に選定します。
花期
フジの花期は4~5月です。藤棚にすると美しい花が楽しめます。
4月27日に撮影した藤の花
秋には豆がぶら下がります
最終更新日: 2019-03-26 08:04:08